「革命」の種は開幕から蒔かれていた 昨季10位と低迷した14-15プレミアリーグ王者が、新監督とともに首位を独走している。ただし、そのコンテ体制も9月には2連敗を喫し、解任説が流れたほど。ところが、翌月から新システム導入を契機に連勝街道を走ったのだ。この急激な躍進はいかにして実現されたのか――。 フットボリスタ第40号に掲載したイタリアのWEBマガジン『ウルティモ・ウオモ』のチェルシー分析レポートを全編特別公開。 アントニオ・コンテはイングランドサッカーに慣れ、自らの哲学とプレー原則を植え付ける土壌を耕すために、開幕から1カ月半の時を費やした。そして、アーセナルに3-0で完敗を喫した(9月24日/第6節)後、チームを変える決断を下した。当初の構想より時期が早まったのかもしれないが、収穫した果実が十分に熟していたことに変わりはなかった。その後5試合の歩みは文句の付けようがないものだった。5連