PHP5.3.7のcrypt関数には致命的な脆弱性があります。最悪のケースでは、任意のパスワードでログインできてしまうという事態が発生します。該当する利用者は、至急、後述する回避策を実施することを推奨します。 概要 PHPのcrypt関数は、ソルト付きハッシュ値を簡単に求めることができます(公式リファレンス)。crypt関数のハッシュアルゴリズムとしてMD5を指定した場合、ソルトのみが出力され、ハッシュ値が空になります。これは、crypt関数の結果がソルトのみに依存し、パスワードには影響されないことを意味し、crypt関数を認証に用いている場合、任意のパスワードでログインに成功する可能性があります。 影響を受けるアプリケーション crypt関数を用い、ハッシュアルゴリズムとしてMD5を指定しているアプリケーション。 環境にも依存しますが、デフォルトがMD5の場合もあります。筆者のテスト環境