今日は何を食べようか。そんな時の判断ミスが、積もり積もって、やがて大禍を招く。人生を左右する、食との新たな付き合い方を知ろう。 大切な食習慣 人は一生に10万回の食事をするという。その一回一回で口にするものが、寿命と人生の質を決める。さながら人体は、食べ物を材料にして造られるひとつの建築物だ。 しかし偏食や悪食を繰り返していると、体の「建材」の質はどんどん下がる。あちこちガタつき、汚れ、もろくなっていく。そして最後には、崩れ落ちてしまうー。 がん食事療法・予防に詳しい西台クリニック理事長の済陽高穂氏が言う。 「がんや生活習慣病で亡くなる人のうち、およそ半数が、食習慣のせいで病気を発症しているとの研究もあります。特に気をつけるべきは『白い炭水化物』、『動物性脂肪』、『酸化した油やタンパク質』、そして『塩分』。基本的には、これらを摂取しすぎると細胞が傷み、さまざまな病気が生じてくると言えます」