小樽の名物である寿司を冷凍にし、日本のみならず世界に「出前」することを可能にした、ふうどりーむずの「小樽・愛のすし」。 冷凍の寿司? 疑問と好奇心を抱きつつ、小樽市郊外にある同社の本社兼工場を訪ねた。「日本人には、冷凍=まずいという固定観念がある。だから発売当初は苦労した」と、猿渡肇さんはこちらの胸中を見透かしたように話す。 何はともあれ、実物をいただいてみた。結論を言えば、「冷凍だと言われなければ、そうとは絶対に分からない」水準。マグロやサーモン、ホタテはしっとり、イカやタコには相応の歯ごたえがあり、イクラはプチプチと弾ける。酢飯もいいあんばいである。 社運を賭けた“第2創業” 業界では「冷凍寿司こそ究極の冷凍食品」だと言われている。大手メーカーも含めて、過去に数多くの企業がチャレンジしてきたものの、失敗。この「愛のすし」は、家庭でも手軽に食べられる商品として、一般市場に初めて流通された
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