衆院法務委員会での外国人労働者の受け入れを拡大する入国管理法改正案の採決で、葉梨康弘委員長(中央)に詰め寄り阻止しようとする野党議員たち。右端は与党議員たちに賛成起立を促す自民党議員=国会内で2018年11月27日午後5時34分、川田雅浩撮影 21日に実質審議入りしてからわずか1週間での衆院法務委員会採決となり、国会周辺では、入管法改正案に反対する抗議の声が響いた。 「委員長、委員長!」「審議をやり直せ」--。午後5時半過ぎ、委員会室で大勢の野党議員が葉梨康弘委員長(自民)を取り囲み、怒号を上げた。与党議員らは法案に賛成の起立を求められ、自席で立ち上がる。野党議員の抗議がやまない中、山下貴司法相は淡々と頭を下げた。 これに先立ち、国会前では全労連などが抗議集会を開き、約180人が改正案に反対の声を上げた。日本労働弁護団の棗一郎弁護士は技能実習制度を「人権侵害の塊だ」と批判。22日の衆院法務