ブックマーク / xtech.nikkei.com (110)

  • アマゾンロッカーが日本上陸、ファミマが受け入れた理由は「店員の疲弊」

    ちょっと間が悪かった。コラムは前回、米国で経営不振の流通チェーンが窮余の策として米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)と提携し、アマゾンの商品を店舗で受け取れるようにしていると指摘した。するとその直後に、アマゾンが同じ取り組みを日で始めたのだ。 アマゾンジャパンが2019年9月18日に発表したのは、アマゾン専用の宅配ロッカーをコンビニエンスストアの「ファミリーマート」や小田急電鉄の駅に設置する「Amazon Hubロッカー」と、飲店やマッサージ店など小型店のカウンターでアマゾン商品が受け取れる「Amazon Hubカウンター」だ。こうした実店舗で商品が受け取れるサービスをアマゾンは「Amazon Hub」と総称する。 Amazon Hubロッカーは従来、アマゾンロッカーと呼ばれていたもの。米国のコンビニやスーパーマーケットには2011年から設置されるようになり、2018年末

    アマゾンロッカーが日本上陸、ファミマが受け入れた理由は「店員の疲弊」
  • 「何でも聞いて」、SNSで若者が自身への質問を求める意外な理由

    「いま一番欲しいものは何ですか?」。Twitter(ツイッター)でこんな質問が書かれた青緑色の枠に囲まれたサムネイルを見たことはないだろうか。これは、いろんな人から自分への質問を受け付け回答するサービス「Peing(ペイング)-質問箱-」に寄せられた質問の例だ。2017年11月に個人の開発者がローンチし、現在はベンチャー企業のジラフが運営している。 使い方は簡単だ。Peingアカウントを作成し、質問受け付け用のリンクを自分のSNSのプロフィル欄などに記載して不特定の人からの質問を待つ。質問が来たら回答してSNSでシェアする。質問者は必ず匿名になり、質問者が誰であるか回答者にもシェアされた質問と回答を見た人にも分からない。 サービス開始当初は、著名人がファンから質問を受け付けるために使っていた。その後、普通の人も不特定の人から質問を受け付けるために使うようになった。 特に若い世代がこのサービ

    「何でも聞いて」、SNSで若者が自身への質問を求める意外な理由
  • 「FF6」の新たなバグを発売25年後に見つけたテスト技術者の腕前

    1994年に発売された大人気ゲーム「ファイナルファンタジーVI(FF6)」(スーパーファミコン版)をやりこみ、2019年になっても未発見の「バグ」を見つけ出し続けている人がいる。ここ数年、熱心なゲームファンを何度も驚かせているのが、「エディ」のハンドルネームで知られるプレーヤーだ。必須のイベントをクリアせずに先に進める方法を見つけ出し、毎年のようにゲームクリアまでの「歩数」の最少記録を更新している。 記事でいうバグとは、ゲーム開発者が意図していなかったと推測される仕様を含む。特別な操作をすると通常とは異なる挙動となり、いわゆる「裏技」が可能になる。 FF6スーパーファミコン版はスクウェア(現スクウェア・エニックス)が開発したロールプレイングゲームRPG)で、美しいグラフィック、ドラマチックなシナリオ、完成度の高いゲームシステムが好評を博し、全世界で約340万の売り上げを記録した。人気

    「FF6」の新たなバグを発売25年後に見つけたテスト技術者の腕前
  • [独自記事]リクナビが提携サイトの閲覧履歴も取得していた事実が判明

    就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは2019年8月6日、就職活動をしている学生のサイト閲覧履歴などを基に内定辞退の指標を顧客企業に提供していたサービスで、同社と提携するサイトの閲覧履歴も取得していたと日経xTECHの取材に明らかにした。提携サイトから「個人を特定できないcookie(クッキー)情報を取得していた」(社外広報グループ)と説明するが、同社はクッキーを「リクナビID」に突合していた。他社が運営するサイトの閲覧履歴を基にした個⼈情報を第三者提供していたことになる。 内定辞退の可能性を指標データとして顧客企業に提供していたのは「リクナビDMPフォロー」。同社のプライバシーポリシーは、学生であるユーザーがログインしてサービスを利用した場合、「個人を特定したうえで、ユーザーがサービスに登録した個人情報、およびcookie(クッキー)を使用」して、同サービスのほかに同

    [独自記事]リクナビが提携サイトの閲覧履歴も取得していた事実が判明
  • 10ギガイーサの導入時に注意したい6つのトラブルとその解決策

    10ギガビットイーサネット(10GbE)は、最初の規格の標準化完了から15年以上経過し、LANスイッチなどの対応製品の価格がかなり下がってきた。社内ネットワークへのギガビットイーサネット(GbE)の導入から約10年が過ぎ、10GbEへの更改を検討する企業が増えている。特集では10GbEの導入や運用のポイントなどを紹介する。 今回は、主にトラブルを防止する観点から、10ギガビットイーサネット(10GbE)によるネットワーク構築・運用のポイントについて解説する。 見落としやすい排熱とライセンス 10GbE対応LANスイッチの選定時に見落としやすいのが排熱とライセンスである。 スイッチの機能・性能・世代などによるが、10GbEはギガビットイーサネット(GbE)よりも排熱が多い傾向にある。このため、フロアスイッチなどの設置場所に空調がなかったり弱かったりする場合には注意が必要である。通常より適用

    10ギガイーサの導入時に注意したい6つのトラブルとその解決策
  • みずほ銀行システム統合、20年前に生じた「ボタンの掛け違い」

    みずほフィナンシャルグループ(FG)がついに、勘定系システムの全面刷新を完了させた。前身である第一勧業銀行、富士銀行、日興業銀行の3行が合併を発表したのは、今からちょうど20年前の1999年8月20日のこと。実は新しい勘定系システムの開発は1999年の時点で既に計画されていた。つまり同社は20年来の宿願をようやくかなえたことになる。 この20年の間、みずほFGは常にシステム統合とシステム刷新に頭を悩まし、2002年と2011年に2度の大きなシステム障害を引き起こした。その歩みを常に追ってきたのが「日経コンピュータ」だ。みずほ銀行システム統合・刷新20年の格闘を同誌の記事を元に解き明かそう。第1回は3行合併を発表した1999年8月から、当初のシステム統合の方針を大きく撤回するに至った2001年までを振り返る。 3行合併の目的は「戦略IT投資の強化」だったが… 第一勧業銀行、富士銀行、日

    みずほ銀行システム統合、20年前に生じた「ボタンの掛け違い」
  • アップルがiPhone/iPad/Macでアプリケーションを共通化、米メディアが報道

    米アップル(Apple)が2021年までに「iPhone」「iPad」「Mac」で同一のアプリケーションを動作可能にする計画だと、米メディア「Bloomberg」が2019年2月21日に報じた。同社が2019年内に公開する新しいソフトウエア開発ツールを使うことで、アプリケーションの共通化が可能になるという。 Bloombergによれば、アップルは毎年6月に開催する開発者会議「WWDC」で、この新しい施策を発表する予定だという。新しいソフトウエア開発ツールではまず、iPad用のアプリケーションをMacに移植可能に、続いて2020年にはiPhone用アプリケーションをMacに移植可能にする。そして2021年までにiPhoneiPadMac上で同一(シングルバイナリー)のアプリケーションを利用可能にすると報じている。 アプリケーション開発者はこれまで、iPhoneiPadなどiOS端末用の

    アップルがiPhone/iPad/Macでアプリケーションを共通化、米メディアが報道
  • [スクープ]ファミマがTポイント運営会社の株売却へ、CCCは戦略見直し必至

    ユニー・ファミリーマートホールディングス傘下のファミリーマートが共通ポイント「Tポイント」を運営する会社の株式を売却する方向で調整に入った。日経 xTECH/日経コンピュータの取材で2019年1月18日までに分かった。ファミマはTポイントに加えて、楽天NTTドコモの共通ポイントを採用する方針を固めており、Tポイントを主導してきたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は戦略の見直しを迫られそうだ。

    [スクープ]ファミマがTポイント運営会社の株売却へ、CCCは戦略見直し必至
  • 帰りにくいIT職場、休めないSEを生む厄介な存在

    働き方改革関連法の施行を2019年4月に控え、IT職場の改革は待ったなしの状況だ。しかし、やみくもに改革を唱えても残業削減や有休取得はうまく進まず、休めないSEを生むだけだ。改革を阻む厄介な存在を押さえ、対策を打つ必要がある。 罰則付き残業規制や有休取得の義務化が4月に迫るなか、多くのIT 職場が残業削減や有休取得率向上を目指す。だが、現場にはこうした働き方改革を阻む厄介な存在がある。「帰りにくい雰囲気」だ。 「今週木曜日は休みです」。NECソリューションイノベータの増田智子パブリック事業部第二官公ソリューション事業部マネージャーのチームでは、メンバーからこうした話が毎週のように出る。 同社の第二官公ソリューション事業部では有休(有給休暇)取得率を高める取り組みを進めている。「以前は風邪を引いた、子供の行事があるといった特別な理由がないと休まない雰囲気があった」と増田マネージャーは証言す

    帰りにくいIT職場、休めないSEを生む厄介な存在
  • 暗記に頼らず直感的に無線や高周波の基礎を理解する | 日経 xTECH(クロステック)

    「日経エレクトロニクス」2015年5月号の無線モジュールの要、アンテナ設計の基礎「[第1回]今さら人に聞けない電磁気学を直感的に理解」を分割して再公開した記事の前編です。 無線通信機器の用途の広がりとともに、無線通信モジュール設計技術の重要性が高まっている。無線通信モジュールの要となるのがアンテナだ。連載では、アンテナの基から設計、測定技術までにわたって解説する。今回と次回は、無線通信に使える高周波を扱う上で不可欠な電磁気学を理解しやすいように説明する。(誌) 無線通信を使う用途や分野が広がっている。スマートフォンや非接触ICカードといった電子機器はもちろん、最近では例えば、医療・ヘルスケアの分野で近距離無線が注目を集めている。ヒトの体に取り付けたセンサーによって検出した生体情報などを無線で収集し、医療やヘルスケアなどに役立てるボディー・エリア・ネットワークへの応用などである。 無線

    暗記に頼らず直感的に無線や高周波の基礎を理解する | 日経 xTECH(クロステック)
  • スプラトゥーン2とNATの奥深い関係

    みなさんは「スプラトゥーン2」というゲームをご存じだろうか。任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」向けのオンラインゲームだ。同社の2018年3月期の決算参考資料によると、2017年7月発売から2018年3月までの全世界累計で600万以上も売り上げた人気タイトルである。 最も基的な「ナワバリバトル(レギュラーマッチ)」というルールでは、4対4のチームに分かれて地面をインクで塗り、最終的に塗った面積が広いチームが勝利する。このほか「ウデマエ」というプレーヤーの強さを示す指標に基づいてマッチングが行われる「ガチマッチ」というルールがある。筆者も暇を見つけては遊んでいる。 多くのプレーヤーが楽しんでいるスプラトゥーン2だが、快適にプレーするにはネットワーク技術が大きく関わっていることはあまり知られていない。それは「NAT越え」だ。 NATとはNetwork Address Tran

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  • 挑戦せず責任を押し付け合い、大企業病NECの復活シナリオ

    「大企業病」「制度疲労」「内向きの仕事がたくさん」「古い会社と驚かれる」「権限移譲しても散々な結果に」「大反省している」――。NECの新野隆社長が日経コンピュータの取材に応じ、後悔の念を吐露した。企業トップがメディアの取材でここまで口にするのは異例だ。業績低迷が続くNECの社内で一体何が起きているのか。そして復活はあるのか。直近の取り組みと新野社長の発言から検証する。 NEC文化を変えない限り、中期経営計画をそのまま続けても絶対に(目標としていた営業利益)1500億円なんていかない。そう思って撤回を決めました。 既存事業の落ち込みは確かに大きかったんですが、それでもある程度は想定していました。想定外だったのは、落ち込みをカバーするはずの新事業がほとんど伸びなかったことです。 NECは2018年度まで3カ年の中期経営計画を途中で撤回し、この1月に2018年度から3カ年の新しい計画を作った。

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  • NEC業績低迷の真相、新野社長の反省と覚悟

    業績低迷に苦しむNECが社運をかけて変革に挑んでいる。2018年4月に外部人材を副社長に招き、7月には米国に新規事業開発の新会社を設けた。中期経営計画の未達が続くなか、一連の改革は成功するのか。それともまた失敗に終わるのか。新野隆社長にこれまでの「反省」と改革に向けた「覚悟」について聞いた。 (聞き手は大和田 尚孝、竹居 智久=日経xTECH/日経コンピュータ) 4月にGEジャパン元社長の熊谷昭彦氏を副社長に招きました。NECにとって異例とも言える人事を決めた狙いを教えてください。 私は2016年4月に社長に就いたのですが、その1年目に、この何年かで最も悪い業績になってしまった。しかも世の中の景気が悪かったのではなく、我々だけがものすごく落ち込んだのです。 1977年京都大学工学部卒、NEC入社。金融機関向け営業に携わる。金融ソリューション事業部長を経て2008年執行役員。2011年取締

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  • カドカワ川上量生社長が語る、サイトブロッキングの必要性

    出版事業や動画配信事業を運営するカドカワの川上量生社長は日経 xTECH/日経コンピュータの取材に応じ、著作権侵害コンテンツを多数掲載した海賊版サイトへのアクセスを遮断する「サイトブロッキング」を政府が容認するに至った経緯と、将来の望ましい法制度について語った。 サイトブロッキングの議論はコミックを中心にした海賊版サイト「漫画村」を機に始まったことではなく、「3、4年前から必要性を主張していた」と川上氏は明かす。だが、著作権を含む知的財産の保護に関する政府の会合などで議論を呼びかけても、具体的な議論は進まなかったという。 「海賊版は作品の泥棒であり、表現の自由の侵害に当たらない」。川上氏はカドカワを通じて他の出版社にもブロッキングの必要性をこう説いて回った。だが出版社は表現の自由を尊重する意識が強く、当時は賛同を得られなかった。 こうした雰囲気が一変したのが、コミックスや小説などを扱う海賊

    カドカワ川上量生社長が語る、サイトブロッキングの必要性
  • ニンテンドーラボ、親子でプログラミングしてみた

    任天堂から家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けのゲームソフト「ニンテンドーラボ」が発売された。このソフトには段ボールの工作キットが付いていて、ピアノや釣り竿、バイクのハンドルといった模型を組み立てられる。スイッチ体と組み合わせれば、段ボールのピアノで音を鳴らしたり、釣り竿で魚を釣ったりするゲームが楽しめる。また、簡易的なプログラミングツール「Toy-Conガレージ」にも興味がある。そこで、早速購入し、小学1年生の子供と一緒に遊んでみた。

    ニンテンドーラボ、親子でプログラミングしてみた
  • 海賊版サイト対策へ本当に手を尽くしていたのか、権利者団体に聞く

    政府は2018年4月13日、著作権侵害サイト(海賊版サイト)を巡る法整備に取りかかることを決めた。さらに法制度を整備するまでの緊急対策として、海賊版サイトへの削除要請や検挙が難しい場合、インターネット接続事業者(ISP)がサイトへの接続を遮断(ブロッキング)しても違法性はないとする方針を決めた。刑法が定める「緊急避難」の要件を満たし得るという。 この方針に、ISPの業界団体である日インターネットプロバイダー協会(JAIPA)は強く反発した。政府の方針決定の前日に当たる4月12日、「ブロッキング以外の手段などの議論を十分尽くしたともいえない中で、事実上権利者団体と政府だけでの結論を押し付けることは、通信の秘密の最大の当事者である国民の理解を得られるとは考えられない」として反対を表明した。 政府がブロッキングの対象として指名した3サイト(漫画村、Anitube、Miomio)は、その後いずれ

    海賊版サイト対策へ本当に手を尽くしていたのか、権利者団体に聞く
  • 神継投はデータで決めた、プロ野球選手のやる気を引き出すラミ流采配

    昨シーズンのクライマックスシリーズで(従来は先発起用の)今永投手を初めて中継ぎで起用しました。「神継投」とも呼ばれたあの采配は、どう導き出しましたか。 完全にデータを見ていました。(対戦相手だった)広島(東洋カープ)打線の1番から5番は、今永に対して打率3割5分以上というデータがあったのです。先発で起用すると、3回程度その打順に今永をさらすことになる。それよりも、リリーフとしてブルペンで待機してもらい、1~2イニングをしっかり抑えてもらう方が合理的だと判断しました。 データでは正しくても、意外な起用をすると反発もあるのでは。 選手の中にはそう感じる人もいるかもしれませんね。どんな戦略にも選手によって多少の好き嫌いがあるでしょう。ただ、要は結果なのです。仮に「数字を信じない」と言っても、数字を信じて良い成績が出たなら、信じないわけにはいかなくなります。 結果は、彼らの起用を左右しますし、ひい

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  • 数字は嘘をつかない、DeNAラミレス監督が語るデータ活用の流儀

    セ・リーグの下位が常連だったチームを2年連続のAクラスに導き、昨シーズンは日シリーズにも進出した。躍進の背景には徹底的なデータ活用がある。データに基づく采配と、選手のやる気を引き出すマネジメント術の勘所を横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレス氏に聞いた。 データ活用を積極的にしていると聞きます。改めて、その理由を教えてください。 監督として重要なのは、プラン、ルーティン、戦略だと思っています。この3つをすべて選手のプレーに活かすことこそが、成功する監督の条件ともいえるでしょう。野球はアウトを取るだけのスポーツではありません。ゲームプランを組み立てることが必要であり、そのためのプラン、ルーティン、戦略が必要なのです。 データから学び、分析し、試合前に準備しておく。どんな状況でも対応できるようにしておくことが監督としての役割であり、ひいては監督と選手の成功につながります。 メディ

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  • 許されなくなったコンクリひび割れ、時代は変わった

    基礎のひび割れには「許容されるもの」と「されないもの」がある。建て主に丁寧に説明すれば、それを分かってもらえるはず――。これが従来の住宅業界の常識だった。しかし、最近はヘアクラック(微細なひび割れ)さえ許さない建て主が増えている。このため従来の説明路線から転換、多くの企業がヘアクラック対策に取り組み始めた。その動きは、大手から中小の住宅会社へと着実に広がっている。 [目次(カッコ内は掲載予定日) ・引き渡し直後に多数のひび割れ(4月4日) ・ヘアクラックも許さない!(4月6日) ・クレーム封じに積水ハウスが秘策(4月11日) ・中小の住宅会社にも広がるヘアクラック対策(4月13日) ・骨材がひび割れを起こす“真犯人”(4月18日) ・品質情報の開示を迫られる生コン工場(4月20日) ・ひび割れはもう許されないのか?(4月25日) ※掲載予定記事のタイトル、内容は予告なく変更することがありま

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  • 「すごい技術もたった一つの課題で終わり」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(後編)

    会社人生の大半をやりきれない思いを抱いて過ごした人見光夫(前編「ずっとむなしい、なにもなく終わる・・・」)。定年間近の土壇場で、世界最高のエンジン技術「スカイアクティブ(SKYACTIV)」を生み出した(関連記事1、2、3、4)。 人見が画期的なのは、スカイアクティブの成功にとどまらない。設計手法を刷新したことも大きい。試作と実験に頼るかつての設計手法を見直し、解析を重んじる形にガラリと変えた。日の自動車メーカーで、マツダほど徹底する会社はない。開発効率を高めて、“小兵”のマツダが超大手と戦う土俵を整える。 マツダには、金がないんです。でも貧乏だからこそできることが絶対にあるんです。 ひとみ・みつお。1954年生まれ。岡山県出身。1979年東大院修了後、東洋工業(現マツダ)に入社。一貫してエンジン開発に携わり、2000年パワートレイン先行開発部長。2011年執行役員、2014年常務執行役

    「すごい技術もたった一つの課題で終わり」 マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡(後編)