ちょっと間が悪かった。本コラムは前回、米国で経営不振の流通チェーンが窮余の策として米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)と提携し、アマゾンの商品を店舗で受け取れるようにしていると指摘した。するとその直後に、アマゾンが同じ取り組みを日本で始めたのだ。 アマゾンジャパンが2019年9月18日に発表したのは、アマゾン専用の宅配ロッカーをコンビニエンスストアの「ファミリーマート」や小田急電鉄の駅に設置する「Amazon Hubロッカー」と、飲食店やマッサージ店など小型店のカウンターでアマゾン商品が受け取れる「Amazon Hubカウンター」だ。こうした実店舗で商品が受け取れるサービスをアマゾンは「Amazon Hub」と総称する。 Amazon Hubロッカーは従来、アマゾンロッカーと呼ばれていたもの。米国のコンビニやスーパーマーケットには2011年から設置されるようになり、2018年末