ブックマーク / www.sf-fantasy.com (4)

  • 著者インタビュー:オキシタケヒコ先生

    ○オキシタケヒコ「What We Want」 SFファンには一押し作品。たった一人生き残った大阪弁をしゃべるアメリカ人の女性船長と雇われた異星人の珍道中。この船長はんのキャラが強烈で、可哀想な異星人ちゃんは度重なるストレスで……。ラリイ・ニーヴンの《ノウン・スペース》に出てくる宇宙人も、いい加減地球人にカモられている気がしますが、さらに悲惨かも(笑) ジョン・ヴァーリイ描くところの宇宙人に支配された《八世界》を舞台に、野田昌宏大元帥の描くところの銀河乞軍団的な柄の悪さ(まあ、こちらは”べらんめえ”口調ですけど)をつけ加えた感じと言えば、あながち間違いではないような(笑) それにしてもオキシさん、「地底種族ゾッドゥリードが通商網に加入した経緯」物語、ぜひ読ませて下さいよ!!

    著者インタビュー:オキシタケヒコ先生
  • 著者インタビュー:殊能将之先生

    1962年発行の短編集『Or All the Seas with Oysters』からの抄訳。処女作『恋人の名はジェロ』をはじめ、田舎の善良な夫婦と異星人一家の心温まる邂逅を題材に、コンタクティーものを皮肉った表題作。 老いた異星人種族が密かに地球人の老人になりすまし、合衆国の養老年金をだましとろうとしている。歯がないかれらは地球の事がとれないため、入れ歯を作らそうと高名な歯科医を拉致した!なんとも馬鹿馬鹿しくも可笑しい『助けてくれ、私は地球人の医師だ』などなど。 邦初の短編集だったが、いまや入手困難なコレクターズ・アイテムとなってしまい残念。ちなみに、『どんがらがん』との重複は『人造人間ゴーレム』のみ。(この項松崎)

  • 著者インタビュー:渡邊利道先生

    ホットプルームの活性化による海底隆起で、多くの陸地が水没した25世紀。人類は、しぶとく生き残り再び繁栄していた。陸上民は残された土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は〈魚舟〉と呼ばれる人間由来の遺伝子を持つ生物船を駆り生活していたが、陸の国家連合と海上社会との確執が次第に深まりつつあった――。 日政府の外交官・青澄誠司は、かつて自分の勇み足が原因で人命を失い、自らも獣舟に足を喰いちぎられるという苦い過去を持っていた。その後、外洋公館の外交官として赴任した青澄は、海上民たちの紛争処理に日々追われていた。 そんな彼に、アジア海域での政府と海上民との対立を解消すべく、海上民の女性長(オサ)・ツキソメと交渉する役目が回ってくる。両者はお互いの立場を理解し合うが、政府官僚同士の諍いや各国家連合の思惑が障壁となり結論を持ち越されることに。 同じ頃、IERA〈国際環境研究連合〉は地球の大異変

  • 著者インタビュー:飛浩隆先生&岡田忠宏先生

    南欧の田舎の港町をイメージしてデザインされ、古めかしくも不便な町で過ごす夏のヴァカンスというコンセプトで造り上げられた仮想リゾート<数値海岸>。目覚めた十二歳の少年ジュール・タピーは、今日は鳴き砂の浜へ、ジュリーと硝視体<グラス・アイ>を拾いに行こうと決めた。視体<アイ>は、ほかのどんな事物にもできないやり方で、区界の物体や現象に働きかけることができるのだ。ある夏の一日をくり返すこの<夏の区界>で、彼らAIたちは、千と五十年も前から、この同じ夏の一日をくり返してきたのだった。ネットワークに存在する<数値海岸>に、ホストである人類が訪れなくなり、それだけの年月が経過し、AIたちはこの夏の一日をくり返すしか術を持たなくなっていたのだ。 その日、鳴き砂の浜で二人が遭遇したのは、愛嬌のある<区界>の修理屋として馴染みのある<蜘蛛>に似た、しかし物体や現象をい荒らす破壊のプログラムであった。この時

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