稲垣潤一=写真=が、女性歌手とのデュエット曲を集めたアルバム「男と女」(ユニバーサル)を出した。「以前からやってみたかったし、邦楽のポップスでは、デュエット・ソングが少ないと思っていた」と語る。 杏里の「悲しみがとまらない」を小柳ゆきと、松田聖子の「あなたに逢(あ)いたくて」を松浦亜弥と歌うなど、Jポップの名曲が並ぶ。何百曲もの候補からまず20曲まで絞り、試作を続けた。デュエットの相手には「手紙を書いたり、直接会ったりしてお願いした」という力の入れようだ。 もともとデュエット向けに作られた曲ではないので、「年明けとともに作業を始め、9月中旬までかかった。今までで最長のレコーディング期間」という。 辛島美登里の「サイレント・イヴ」は、「声に凛(りん)とした響きがある」として、大貫妙子に依頼。太田裕美の「木綿のハンカチーフ」は「強烈な印象で、太田さん以外、浮かばない」と、太田本人とのデュエット