「ニューミュージック・マガジン」「ロッキング・オン」「宝島」。 この言葉に恥ずかしさを感じる中年は結構な数に上ると思う。 個人的にもその1人であったりするわけだが、その恥ずかしさをまとめて追体験できるお得な1冊。 著者の本業は大学教授というだけあって、事実を細かく積み上げて分析していく手腕はさすがだし、フォークも含んだ日本ロック史のお勉強も出来るという点も「先生のテキスト」っぽい。 この本で紹介されている雑誌は「ミュージック・ライフ」「ニューミュージック・マガジン」「フォークリポート」「ロッキング・オン」「宝島」「ロック・マガジン」の6冊。 選び出された基準は「日本のロック界に何らかの流れを引き起こしたか否か」ということになるようだ。 まず第1章は当然のごとく「ミュージック・ライフ」。 これは雑誌自体がムーブメントを引き起こした、というよりもビートルズに乗っかったら流れに乗った、というわけ