今月、格安航空会社のバニラ・エアを利用した車いすの男性が、鹿児島県の奄美空港で車いすから降りてタラップの階段を腕の力で自力で上っていたことがわかりました。当初、男性は同行者に車いすごと担いでもらって上ろうとしたところ、転落の危険があると制止されたということで、バニラ・エアは、不快な思いをさせたとして謝罪しました。 木島さんはタラップの段数も多く、同行者の友人に両脇を支えてもらって上るのは困難だと判断し、車いすから降りて腕の力を使って一段一段自力で上ったということです。 奄美空港には車いすの乗客が座った状態で航空機に乗り降りできる設備はなく、航空会社では、タラップの階段は、同行者やスタッフが補助して上り下りすることを想定していたということです。 バニラ・エアは、男性に対し「不快な思いをさせた」として、直接、謝罪し、29日から奄美空港に、車いす用の階段の昇降機を導入する予定だということです。