2020年の国勢調査を受け、人口減少率や財政力の法的基準に応じて「過疎地域」に指定される自治体が、22年度に全国1718市町村(東京23区を除く)の51・5%にあたる885市町村に上ることが分かった。過疎自治体が5割を超えるのは1970年の指定制度開始以降初めて。地方の衰退が深刻化し、政府の地方創生策の実効性が改めて問われるのは必至だ。 総務省が1月に自治体に指定を通知し、政府は4月1日付の官報で公示する。
「このままでは犬や猫の命に関わる」――。病気の犬や猫のための特別なペットフード「療法食」が品薄の状態になっている。新型コロナウイルスの影響で「おうち時間」が増えて世界的にペットブームが起き、供給が追いつかないためだ。動物病院でも手に入らず、診療に支障をきたしているといい、飼い主たちは悲痛な声を上げている。こうした事態をさらに悪化させているのは、品薄に目をつけ、高額販売を狙う転売業者の存在だ。【町野幸/経済部】 療法食の供給不足「プチパニック」 「それまで与えていた療法食が手に入らなくなり、飼い主さんたちは『プチパニック』状態です」。今回、記者に現状を伝えてくれたのは、広島市の動物病院「まるペットクリニック」の菖蒲谷友彬(しょうぶだにともあき)院長(35)。約1年前から、メーカーから仕入れられる数量が極端に少なくなり、商品によっては完全に入手できなくなった。他の動物病院でも同じような状況が生
JR九州は7日、日豊線亀川駅(大分県別府市)で宿直勤務していた20代の男性駅員が寝坊したため改札口が開かず、乗客が同日の始発電車に乗れなかったと発表した。 同社大分支社によると、駅員が定刻通りに起床できなかったため、改札口のシャッターが開かず、亀川駅を始発とする午前5時48分発の電車(大分行/2両編成)が乗客を乗せずに発車した。…
最後の大学入試センター試験で開始時間を待つ受験生=東京都文京区の東京大学で2020年1月18日午前9時11分、北山夏帆撮影 大学入試センターによると、2日間の日程で1件の不正行為があった。埼玉県の会場で、受験生の1人が試験中にスマートフォンを使おうとしたが、試験監督者に見つかって連れ出され、全科目の成績が無効となった。 18日の地理歴史・公民の試験中にポケットからスマホを取り出し、電源を入れるところを複数の監督者が現認…
作家・百田尚樹さんの著書「日本国紀」(幻冬舎)を批判する投稿をツイッターでしたことで、「幻冬舎から刊行予定だった文庫本を出せなくなった」と作家の津原泰水(やすみ)さん(54)が訴えている。既に幻冬舎から単行本で発売されている津原さんの小説が今春、同社から文庫化される予定だった。が、作業が大詰めとなった今年1月、同社の担当編集者から「(日本国紀の)販売のモチベーションを下げている者の著作に営業部は協力できない」と伝えられたと主張する。幻冬舎側は毎日新聞の取材に、「文庫化を一方的に中止した事実はない」と否定する一方、日本国紀への批判をやめるよう津原さんに働きかけたことは認めた。【大村健一/統合デジタル取材センター】 幻冬舎から文庫化が予定されていたのは小説「ヒッキーヒッキーシェイク」で、2016年の織田作之助賞の最終候補にも残った作品だった。毎日新聞の取材に応じた津原さんは、「あとはゲラ(校正
ネット通販大手のアマゾンジャパンは31日、出版社から書籍を直接購入し、販売する「買い切り」方式を年内にも試験的に始めると発表した。同社は同日の記者会見で、「書籍の返品率を下げるため」と説明し、本の価格設定についても検討する考えを示した。 同社によると、買い切る書籍について出版社と協議して決定。一定期間は出版社が設定した価格で販売するが、売れ残…
福岡市地下鉄天神駅のエスカレーター。右側は急いで歩く人のため空けられている=福岡市中央区で2018年12月20日午後4時4分、矢頭智剛撮影 エスカレーターの片側を歩く人のために空ける習慣を見直してもらおうと、全国の鉄道事業者などが呼びかけを本格化させている。片側を歩く人との接触事故が後を絶たないほか、半身まひなどで手が動く側でしか手すりがつかめない利用者もいるためだ。しかし、片側空けの習慣は定着しており、利用者側に呼びかけが浸透するかは不透明だ。 福岡市中央区の市地下鉄天神駅。ホームに列車が到着すると上りエスカレーターに人が流れ込み、左側に立とうとする人の列がホームに長く延びた。市地下鉄では2013~17年度に年間31~56件のエスカレーター事故が発生。乗り口の床には「歩かないで」のステッカーで呼びかけているが、右側は先を急ぐ人たちが次から次に駆け上がっていく。
アトピー性皮膚炎を発症している中高生の割合が過去最多となったことが、文部科学省が21日公表した2018年度学校保健統計調査(速報値)で明らかになった。一方、幼稚園児は過去最少で、文科省は「幼少時に清潔な環境で育ち、免疫を獲得できずにアレルギー疾患となる子供が増えている可能性がある」と指摘した。 調査は4~6月、全国の国公私立の幼稚園や小中高などの児童・生徒を対象に実施。全体の25%にあたる約342万人を抽出して健康状態を確認した。 アトピー性皮膚炎の発症者は中学校2・85%、高校2・58%で、いずれも過去最多となった。小学校は最も割合が高く、前年度比0・14ポイント増の3・40%だった。一方、幼稚園は2・04%で過去最少となった。
衆院議員の下村博文・元文部科学相が代表を務める自民党東京都第11選挙区支部が「霊感商法」を巡る民事訴訟で賠償命令を受けた自称・霊能力者の女性から10万円の献金を受けていたことが明らかになった。政治資金規正法には抵触しないが、専門家は「道義的に問題だ」と指摘する。 都選管が21日に公開した2017年分の政治資金収支報告書によると、10月17日、熊本県内に本院を置く宗教法人の女性管長から10万円の寄付を受けた。 法人や管長らは、家庭問題や体調不良に悩んで除霊を受けた女性に「水子の霊がついている」などと言って不安をあおり、「守護霊のパワーアップ」などの名目で多額の金を払わせたとして12年4月、名古屋地裁から約610万円の支払いを命じる判決を受けた。判決は「反社会的で違法な行為」と指摘した。
山形市で9月16日に開かれる秋の風物詩「日本一の芋煮会フェスティバル」に向けて製作中の巨大鍋「三代目鍋太郎」(直径6.5メートル)の完成が、間近に迫ってきた。今月下旬に完成予定で、大きさ「日本一」を奪還することになる。【深尾昭寛】 1992年から活躍した「二代目」(同6メートル)は昨年で引退。2001年には岐阜県高山市の鍋(同6.1メートル)に日本一を奪われていた。 新たな「顔」製作の総事業費は約5200万円。地元の鋳造、溶接業者らが製作を担い、今年4月から各パーツを溶接して巨大な鍋を作ってきた。8月9日には山形市富神台の建築製作金物会社「ナガセ」で、鍋の外側に「日本一の芋煮会」の銘板などが取り付けられた。同社の村井一成工場長(58)は「何とかここまでたどり着いた。自分の子どもを社会に送り出すような気持ち」と笑顔を見せた。
教員の勤務時間を把握するため、埼玉県内の県立学校にタイムカード制を導入するための予算の執行が県議会の反対で凍結されている問題が、2日の県議会文教委員会で議論された。県側は管理職が教育の勤務状況を正確に把握することが長時間労働解消につながるなどと説明したが、自民県議を中心に実効性を疑問視する声が相次いだ。 現在、教員の出退勤時間は一人一人が自己申告し管理職が手作業で集計している。県側はICカードで勤務を管理するタイムカード制の導入が教員らの負担軽減にもつながるとして、今年度当初予算案に関連経費を盛り込んだが、自民県議団は導入を凍結する付帯決議案を提出し、2月定例議会で賛成多数で可決された。
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