1. TCPの基本法則(帯域遅延積) 上にグラフ化されている関係式(帯域遅延積): TCP受信窓サイズ(B) = 125[データ帯域(Mb/s)][往復遅延時間(ms)] 例えば、Win95/98/NTの RWIN既定値 8KB で、往復遅延時間 100ms の相手ホストから受信すると、どれだけ広帯域なアクセス手段を使っても、TCP/IP実効データ帯域(=最高データ受信速度)は約 0.655Mbps = 655kbps が上限になる。また、往復遅延時間が 200ms の相手ホストなら約 328kbps が上限。 これはTCPの基本法則であるため、アクセス手段とネットワーク環境が、より高い速度でのデータ受信を可能にするものであれば、TCP受信窓(RWIN)サイズを充分大きな値に設定することが必要。 また実際の環境では、必ずパケットロスがあり、正常に到達しなかったパケットを相
ネットワークの基礎講座 TCP(トランスミッション制御プロトコル) コネクションの状態遷移 TCPのコネクション(接続)は下図のような状態遷移を起こす。以下この図をもとにコネクションの説明をすることにする。 まずこの図の見方を示すと、楕円で示したのが各状態である。状態から状態への遷移を矢印の線で示してある。遷移の際に実行することを長方形で示してある。遷移の契機(イベント)は曲線の付け根の箇所に示してある。CLOSE、OPEN、SEND、RECEIVEなどのイベントはユーザから渡されるコマンドと考えればよい。この図ではまたTCB (Transmission Control Block)と呼ばれる管理テーブルが接続ごとに作られることを想定している。この図は仕様書のままだが、LAST-ACKからCLOSEDに遷移する際、TCBを削除していないのがひっかかる。 コネクションの開設 コネクションの開
DoS/DDoSアタックが日本においてもいよいよ社会問題化しつつある。2004年9月から始まった靖国神社WebサイトへのDDoSアタックはニュースにもなり、経過が報告されている(http://www.yasukuni.or.jp/new/osirase.htm)。また2004年11月には大阪府のサーバがアタックを受け、約2時間20分にわたって同府のWebサイトにアクセスできないという状況になった。 業界専門誌である『日経コンピュータ』誌の人気特集コーナー「動かないコンピュータ」でも2005年1月24日号にてDDoSアタックによる被害状況が報告されている。情報システム担当者にとってはDoS/DDoSアタックへの対策が待ったなしの状況になりつつあるといえるのではないだろうか。 DoS/DDoSアタックとは DoSアタック、DDoSアタックは一般的に前者がサービス拒否攻撃(Denial of S
後輩のツール君曰く、コマンドはもう古い!? ~コマンドラインの代わりツール編~:ツールを使ってネットワーク管理(1)(1/3 ページ) <この連載について> ここまでの連載「コマンドを使ってトラブルシューティング」では、100人くらいのユーザーのいる小規模ネットワークに起こるさまざまなトラブルを、ネットワークコマンドを用いて解決してきました。 主人公は、引き続き、社内の管理者兼プログラマーの律子さん。どうやら部長の指令により、管理するネットワークの範囲が拡がり、後輩くんも付いたようです。新連載「ツールを使ってネットワーク管理」では、ネットワークコマンドだけでなく、フリーツールも活用して社内ネットワークの運用管理をしていきます。 押し付けられた後輩曰く、コマンドは過去のもの!? たくさんのネットワークトラブルを解決した律子さんは、部長に評価されて、もっとたくさんの社内のネットワークの面倒を見
概要 RISC(Reduced Instruction Set Computer)とは、マイクロプロセッサ(MPU/CPU)の命令語の仕様の設計方針の一つで、固定長の少数の単純な命令のみを備え、実行効率を向上させる考え方。主に高性能コンピュータ向けや携帯機器向けのプロセッサ製品で採用されている。 命令語の種類や内容を規定する命令セットアーキテクチャ(ISA:Instruction Set Architecture)の分類の一つで、単純な機能を持つ少数の命令語のみを実装し、すべての命令の語長と実行時間(クロック数)を同一に揃えている。これにより、パイプライン処理で待ち時間が生じなくなるため、どの命令も1クロックで実行することができる。 各命令の実行回路は半導体素子を物理的に結線した論理回路(ワイヤードロジック)で実装されるため、命令をより小さな動作単位であるマイクロコードへ変換・分解する必要
概要 GBIC(Gigabit Interface Converter)とは、光ファイバーを通信機器に接続する光トランシーバの規格の一つ。主にギガビットイーサネット(GbE:Gigabit Ethernet)などで用いられる。 光トランシーバは通信機器が送受信する電気信号とケーブルを流れる光信号の相互変換を行う装置で、通信機器の筐体に並んだ専用の挿入口に装着して使用する。ホットスワップに対応し、機器を停止せず取り外しや装着ができる。金属線ケーブル(ツイストペアケーブル)のモジュラーコネクタを装着するGBIC-Tという規格も用意されている。 機器側がGBICに対応していれば、光ファイバーの種類の違いなどは対応するGBICを選択して装着することにより吸収されるため、同じ機器で様々な光通信仕様に対応できるメリットがある。 最初の仕様は1995年に発行され、光ファイバー回線を用いる業務用のネットワ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く