Part 1 からの続きです. たしかに辞書は言語の慣習が変化するのを押しとどめる力をもってはいないけれど,だからって,二分法屋たちが恐れるようにその時代に有効な慣習を規定できないってことにはならない.だからこそ,『アメリカン・ヘリティッジ』は用法審議会(ぼくは座長をやってる)をつくっている.これは,言葉を注意深く選んでいることをその著作が示している200名の著作家・ジャーナリスト・編集者・学者その他の公的人物からなるパネルだ.毎年,彼らは発音・意味・語法に関するアンケートに回答する.同辞書はその結果を問題含みの単語の項目に「用法ノート」として報告している.これには,抽選で選ばれた単語の何十年にもわたる変化も含まれる.用法審議会は注意深い書き手たちの仮想のコミュニティを代表するよう意図されている.用法に関する最良の実践として,このコミュニティにまさる権威はありえない. また,言語変化を凍結