カーネーションを栽培して30年。5月にかけて出荷のピークを迎えます。 取材に訪れた3月下旬、大貫さんは出荷に向けた選別作業を行っていました。 茎の長さ、太さ、柔らかさ、そして曲がり具合。花のついている数から花びらの具合まで。いくつもの項目をチェックし、すべてを満たした花だけが商品として市場に出荷されます。 出荷量は年間およそ30万本から35万本。 茎が曲がらないよう、成長に応じてネットを張ったり、芽を摘んだりと1本1本、大切に育てていますが、それでも収穫した花のおよそ2割は規格外になってしまうといいます。 大貫さん 「規格について、消費者の方からは分からないと思われる部分があるかもしれないですね。でも、私たちが市場に出して最終的に買っていただくのは花屋さんで、花屋にとって使いづらいものはやっぱり規格外なんです。例えば、茎が細いとまっすぐに立たなくて生けづらい。規格を満たしていないと、花屋さ