◇直接・相互的やりとりを 細野豪志環境相は2月21日の記者会見で、東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)の処理が、岩手、宮城、福島の3県で5%しか進んでいないことを明らかにした(21日付毎日新聞Web版)。 環境省は、がれきの処理を14年3月までに終えたいとしているが、細野環境相によれば「大変な量で処理しきれない」ため、目標達成の見通しは極めて厳しいとの見方を示している。 処理が進まない理由のひとつとして、がれき受け入れを決めた自治体における反対や不安の声がある。これが通常の地域エゴといくぶん様相が異なるのは、津波による被災地のがれきまでもが、ほとんど放射性廃棄物も同然の扱いを受けているためだ。 震災で発生したがれきは、3県すべて合わせると計2253万トンという膨大な量にのぼるという。この量は地元の処理能力をはるかに超えており、平地が少ないリアス式海岸では、保管する場所も乏しい。かとい