野田佳彦首相が「政治生命」を懸けた消費増税関連法案の採決が26日に衆院本会議で行われる。ここにたどり着くには、いくつもの難しい決断を要したに違いない。採決後もさらに多くの厳しい決断が待っていることだろう。そんな首相に米大統領リンカーンの話を贈りたい。 「人民の人民による人民のための政治」で知られるリンカーンは、アメリカ型民主主義を代表する指導者に数えられる。だが、常に多数決原理に従っていたわけではない。 ある時、閣議で閣僚7人全員に反対された。だが、リンカーンはすました顔で「反対7、賛成1。よって賛成に決まりました」と決裁を下したという逸話が有名だ。 これには制度の違いもある。議院内閣制の日本では、何を決めるにも閣議で全員の承認が必要だが、米国の閣僚は大統領が決断を下すための「助言者」にすぎない。だから、たとえ全閣僚が反旗を翻しても、好きなように決めることができる。 それだけに、責
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く