山戸結希自ら企画・プロデュースを務めた『21世紀の女の子』(2018年)に続き、長編としては第5作目となる『ホットギミック ガールミーツボーイ』(2019年)が公開された。大学在学中に発表された初監督作品『あの娘が海辺で踊ってる』(2012年)以来、一貫して山戸結希は「女の子」の物語を撮り続けている。本作『ホットギミック ガールミーツボーイ』では、堀未央奈が演じる主人公の初(はつみ)と、複数の「男の子」の関係性が描かれる。これまでの監督作品からのテーマの変遷、撮影における方法論、その特異な台詞構成などを伺った監督へのインタビューをお送りする。 (取材・構成:伊藤元晴、山下研、若林良) 『ホットギミック ガールミーツボーイ』が描くもの ――成田初(はつみ)役を演じた堀未央奈さんのキャスティングは、山戸監督たっての希望と伺いました。堀さんをキャスティングした理由を教えて頂けないでしょうか。 山