内閣府は15日、景気の拡大や後退を判断する景気動向指数研究会を約2年ぶりに開いた。2014年4月に消費税率を引き上げた時に経済が停滞したが、景気後退には至らなかったとの見方で一致した。19年10月に予定する次の消費増税に向けた政策対応を考える材料になりそうだ。研究会の座長の吉川洋立正大教授は消費増税後も「経済活動の収縮が大半の部門に持続的に波及したとはいえない。景気は拡張を続けている」と説明し
ことし話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」の候補が9日に発表され、「インスタ映え」や「働き方改革」「藤井フィーバー」など30の言葉がノミネートされました。 このうち社会現象や時事問題に関連して、SNSのインスタグラムに投稿するためスマートフォンなどで写真を見栄えよく撮影する「インスタ映え」、睡眠不足の蓄積が認知症などの発症リスクになる「睡眠負債」、長時間労働の是正などを目指す「働き方改革」、うそやでっち上げをニュース記事のように仕立ててインターネット上に流す「フェイクニュース」などが選ばれました。 また、他人の気持ちを推し量るという意味で、国有地の払い下げなどをきっかけにさまざまな場面で使われた「忖度(そんたく)」や、豊田真由子元衆議院議員が車内で秘書を罵倒した言葉「ちーがーうーだーろー!」なども選ばれています。 文化や芸能の分野では、地球の人口の半分が男性であることを表現した、
4年前に過労死したNHK記者、佐戸(さど)未和(みわ)さん(当時31)の母、佐戸恵美子さん(68)が8日、厚生労働省が主催する「過労死等防止対策推進シンポジウム」に登壇して講演した。発言内容(全文)は次の通り。 ◇ 佐戸未和の母、恵美子でございます。手元の原稿を読ませていただきます。 2013年7月25日午後2時半、当時駐在していたブラジルのサンパウロで、私たち夫婦は長女未和の悲報を受けました。娘の職場の上司の方から、主人の携帯に「未和さんが亡くなられた」と。状況も死因も皆目わからず、半狂乱になった私は主人に引きずられるようにしてその日の最短便に乗り、2日後に帰国。死後4日目の変わり果てた娘と対面しました。 夏場で遺体の損傷が激しいため、翌々日に葬儀を出し、私は放心状態のまま家にこもり、毎日毎日、娘の遺骨を抱きながら娘の後を追って死ぬことばかりを考えていました。人生の道半ばに達することもな
日本人と外国人との結婚では同姓か別姓かを選べるのに、日本人同士の結婚だと選択できないのは「法の下の平等」を定めた憲法に反するとして、東証1部上場のソフトウエア開発会社「サイボウズ」(東京都中央区)の青野慶久社長(46)ら2人が、国に計220万円の損害賠償を求め、来春にも東京地裁に提訴する方針を固めた。代理人弁護士によると、法律婚した男性による夫婦別姓訴訟は初めて。 青野さんは、旧姓の「青野」で経営者としての信頼を築き、サイボウズは2000年に東証マザーズ上場。翌01年の結婚時に妻の姓を選択してからも旧姓を通称として使ってきた。しかし、所有していた株式の名義を戸籍上の姓に書き換えるのに約81万円を要した。「働き方が多様になった方が働きやすくなるのと同じで、姓も選択できる方が生きやすさにつながるはず」と訴える。
「放射性物質」と「タバコ」の「がん発生リスク」について、皆さんは、どう感じますか?東日本大震災後に話題となった放射性物質よりも、実際にはタバコの方が発がんリスクは圧倒的に高いことがわかっています。ですが、タバコよりも放射性物質に対する不安や恐怖を強く感じている人は多いのではないでしょうか。今回は、人の感情が認知(解釈や判断の仕方)へ与える影響について考えてみたいと思います。 ▼人は情報を受け取る際、恐怖・不安など「感情」の影響を受ける ▼感情の影響を悪用した「極論」には注意が必要 ▼リスクを過大視してしまうケースによる認知の歪みにも気をつける必要がある いきなりですが、質問です。 次に挙げる食品による窒息のリスクは、どちらが高いでしょうか? 皆さん、どう考えますか。 講演会や学生への講義でこの質問をすると、「こんにゃくゼリー」の方が窒息のリスクが高いと思っている人が多いようです。では、実際
いまや誰でもネット上に自分の意見を自由に書き込み,仲間と共有することができる。調べものをするのにも便利だが,一方で明らかな誤情報やデマ,陰謀論,中傷がネットにあふれているのも周知の通りだ。ウェブは「集合知」をもたらす期待がある一方で,誤情報が増殖する一種のエコーチェンバー(共鳴箱)を生んでいる。著者らはソーシャルメディアに人々が残した痕跡を解析することで,この効果を調べた。その結果,ソーシャルメディアのユーザーは,その情報が自分の既存の見解を裏づけるものである限り,誤情報であっても喜んで受け入れることがわかった。この“たちの悪いバイアス”を正す簡単な解決策は残念ながらなさそうだ。 著者Walter Quattrociocchi イタリアのIMTルッカ高等研究所で計算社会科学研究室を統括している。意見形成から情報の拡散まで,社会のダイナミクスの特徴を量的にとらえる研究が専門。特にオンラインで
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