一方、国政では菅義偉総理が誕生。そのかげで野党の合流新党「立憲民主党」が発足した。 政治とメディアの関係、そして与野党のあり方について、ともに永田町の外から政治を描いた石井妙子、大島新両氏に聞いた。(全2回の1回目。後編を読む) ◆ ◆ ◆ 小池都知事は「その読み物は読んでおりません」 大島 『女帝』、すごいですね。発行20万部だとか。 石井 数字を言われても何だか現実味がなくて……。本当にいろんな方が読んでくださっていて、ありがたいことなんですけど。 大島 小池百合子さん本人は読んだんですかね。 石井 7月の都知事選開票番組で、池上彰さんがご本人に聞いたときは、はぐらかしていました。都議会で「読みましたか」と質問された時には「その読み物は読んでおりません」と答えていましたね。 大島 読み物、ですか。 石井 はい(笑)。大島さんの作品『なぜ君は総理大臣になれないのか』は野党議員の小川淳也さ