NHK連続テレビ小説『虎に翼』が、4月1日よりスタートする。 ヒロインを務めるのは伊藤沙莉。本作は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性・猪爪寅子を描いたリーガルドラマである。 筆者は先んじて試写にて、第1週「女賢しくて牛売り損なう?」を視聴した。台本を読んでいた時点で抱いていた「これはとんでもなく面白い朝ドラになるのではないか」という予感が確信に変わったのと同時に、「朝ドラらしくない朝ドラ」でもあるなと感じたのだ。 本作の特徴の一つが、語りの多さ。今作よりシナリオ集が放送後1週分ずつ電子書籍にて販売されることが発表されているが、頻度としては見開き2Pにほぼ必ず語りが登場するほどの度合い。例えば、伊藤沙莉がナレーションを務めた『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系)ぐらいのイメージだ。 しかし、映像になると不思議としつこくはない。そこが尾野真千子の凄さ。寅子を中心