2015年春に「北海道博物館」と改称し、アイヌ民族の視点に立った歴史展示を拡充する道立北海道開拓記念館=札幌市 北海道が2015年春、道立北海道開拓記念館を「北海道博物館」と改称し、開拓によって生活文化を奪われたアイヌ民族の視点に立った歴史展示を大幅に拡充する方針を固めたことが2日、道への取材で分かった。 アイヌ民族は「先住の土地から追われたアイヌにとって開拓は負の歴史」としており、北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「名称変更と展示内容見直しは大きな前進だ」と歓迎している。 道は計画を10月にも道議会で説明する。改称は来春成立を目指す「北海道立博物館条例」(仮称)で正式に決定する。