ブックマーク / bunkaonline.jp (5)

  • Mrs.GREEN APPLE『コロンブス』のMVを見た:ロマン優光連載295

    MV中にベートーヴェンがおそらく『英雄』らしき譜面を類人猿に教えており、それを見たナポレオンがサムアップするというシーンがある。これはベートーヴェンがナポレオンを許したことを現しているのだろうか。それとも『英雄』がナポレオンに捧げられたという知識しか知らなかったために生まれたものなのだろうか。 そもそも2人の選考基準がよくわからない。業績でくくる(コロンブス、マルコ・ポーロ、鑑真みたいに長い期間旅に挑んだという属性でくくる)とか、時代も国も職業もっとバラバラにしてバラエティをだすとかならわかるが。統一感もバラエティ感も微妙になくて、わからなすぎる。各メンバーで好きな偉人を選んだのだろうか。 水牛の骨が部屋の壁に飾られていることも、ネイティブ・アメリカンが生活資源として大事にしていたバッファローを、彼らの生活を破壊するため白人が意図的に乱獲し絶滅させた歴史を踏まえて考えると意味が生まれてくる

    Mrs.GREEN APPLE『コロンブス』のMVを見た:ロマン優光連載295
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    hide_nico 2024/06/15
    “知識ベースで考えるほど奇妙に感じる部分が生まれる作品であり、首尾一貫性がなく、専門的な知識があまりない人が感覚優先で無邪気につくったものだと考えたほうが納得がいく。”
  • 『セクシー田中さん』報告書:ロマン優光連載294

    294回 『セクシー田中さん』報告書 日テレビでドラマ化された漫画『セクシー田中さん』の作者・芦原妃名子さんが亡くなった問題について、ドラマを製作した日テレビ、原作の刊行元である小学館の双方から報告書が公開された。 両報告書を読み比べて最初に思ったことは、 「こんなやり取り続けていたら、メンタルが擦りきれるのは当たり前だ。芦原先生はほんとキツかっただろうな」 ということだった。ただでさえ連載中で大変なのに、あんなことをやらなきゃいけないなんて当にツラすぎる。 芦原先生視点だと、原作に忠実に製作することを条件にドラマ化を許諾したのにもかかわらず、重要なテーマやキャラクター造形を無視するような改変がされた脚が作られ続けるという状況なわけだ。 特にひどいと思ったのが、小学館側の報告書に記載されていた次のような内容のものだ。 PR 尺が足らないという理由で入れられたオリジナルのシーンに対し

    『セクシー田中さん』報告書:ロマン優光連載294
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    hide_nico 2024/06/08
  • 「逆ギレママチャリおばさん」騒動で思ったこと:ロマン優光連載287

    編集氏から「次のネットコラムのテーマ、逆ギレママチャリおばさんの件とかどうでしょう。NHKでも取り上げられてましたし」と言われ、X(旧Twitter)で最近見かけるようになった「ママチャリおばさん」について、なんとなくしか知らなかったので改めて調べたのだが、この騒動自体にはとりたて言うことはない。 定期的にネット上で起こる過剰な炎上沙汰の一つでしかないように思えるし、執拗にこの件をいじり続ける少数は残るにしろ、世間的にはすぐに忘れてしまわれることだろう。この原稿がアップされることには既にそうなっているかもしれない。 大元の人物の行動に問題があるように見える。ただ、顔を晒すのはやり過ぎだろうと思う。 実際に人や家族が特定されて、やったこと以上のダメージを受けているわけだから。今以上にダメージを受ける可能性もある。こうなってしまうと、下手したら訴えられて賠償しなければならなくなったり、犯罪認

    「逆ギレママチャリおばさん」騒動で思ったこと:ロマン優光連載287
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    hide_nico 2024/04/20
  • 漫画家・山本直樹はなぜ反表現規制論者に冷ややかなのか【前編】

    1991年に『Blue』が東京都から不健全図書の指定を受け、版元回収となって以降も、一切怯むことなく過激な性表現を追求し続けてきた漫画家・山直樹。コミック規制の中心部に立つ存在として知られている山氏だが、ネット上などで「表現の自由戦士」と呼ばれる反表現規制論者たちへの態度は冷ややかでもある。氏の考える“表現の自由”と“性表現の有り様”とはいったい、どのようなものなのか――。【前半記事】 ――『Blue』が不健全図書と指定された時のことは、とても印象深く覚えています。 山直樹(以下、山) 最初に東京都の不健全図書指定を受けたのは『Blue』です。次はちょっと飛んで、2008年に『堀田』の3巻。あと『分校の人たち』の2巻と3巻。20年に発売された最新刊の『田舎』もだから、『分校』の2巻目以降は『レッド』以外のすべての作品が不健全指定を受けてる。 ――不健全指定を受けると、どういったこと

    漫画家・山本直樹はなぜ反表現規制論者に冷ややかなのか【前編】
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    hide_nico 2023/10/12
  • 米山隆一衆議院議員インタビュー:「国債は国の借金ではない」という「甘い夢」を斬る

    米山 そこで私が「いや、これは私の借金だけど室井さんの資産だから何の問題もない。室井さんは5000万円の資産を持つお金持ちになったんだから、よかったじゃない」とかと言い出したらどうなります? まあ間違いなく室井さんは激怒するでしょうね。そこでなんとか室井さんを説き伏せて納得してもらったとしても、室井さんが外でその話をしたら、私の社会的な信用はなくなりますよね。「米山は、5000万円も借金をして、返せと言われても開き直って返さない。あんな奴に金を貸しちゃいけない」と。 ――米山さんを政府、室井さんを国債購入者だとして、確かにその両者の間で合意ができたとしても、国際常識的なルールから外れていたら、世界的な信用はなくなりますね。 米山 「あそこは常識が通用しないんだ。まともなビジネスルールが成立しないんだ」という話になります。だから「国は国債を無限に出せる」という常識的ではないことをやり続けたら

    米山隆一衆議院議員インタビュー:「国債は国の借金ではない」という「甘い夢」を斬る
    hide_nico
    hide_nico 2023/07/01
    “「国債/通貨は無限に刷って良い」という話と現実を無理矢理辻褄を合わせようとするから、「財務省の陰謀によって国債/通貨を発行することができない」みたいな、他のなにかを悪者にするような話になってくる”
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