私たちは日々何かを「信じて」暮らしていますが、なぜ「信ずる」のでしょうか。あるいはなぜ「信じ」たがるのでしょうか。マスメディア、統計、常識、安全、健康、科学・・・・さまざまなレベルの〈信ずる〉を、各界気鋭の研究者に語っていただきます。 稲葉振一郎 いなば・しんいちろう − 1963年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学助教授、オーストラリア・モナシュ大学日本研究センター客員研究員等を経て、現在は明治学院大学社会学部助教授。専攻は社会倫理学。 著書に『ナウシカ解読 ユートピアの臨界』『リベラリズムの存在証明』『経済学という教養』など 最近「SFという態度」について考えている。 「SF」と言えば普通は大衆文芸(ならびに同様のテーマを扱う映画だのまんがだのなんだの)の一ジャンルと理解されているし、もちろんそれは間違いではない。しかしその
新時代の大学院教育-国際的に魅力ある大学院教育の構築に向けて-答申 はじめに 序章 大学院を巡る社会状況とこれまでの大学院改革の進捗(ちょく)状況 1 大学院を取り巻く社会状況の展望 2 これまでの大学院改革の進捗状況 第1章 国際的に魅力ある大学院教育に向けて 第1節 基本的な考え方について 1 大学院教育の実質化 -教育の課程の組織的展開の強化- 2 国際的な通用性,信頼性の向上 -大学院教育の質の確保- 第2節 基本的な考え方を支える諸条件について 1 大学院に求められる人材養成機能 2 博士,修士,専門職学位課程の目的・役割の焦点化 3 各大学院の人材養成目的の明確化と教育体制の整備 4 知識基盤社会にふさわしい大学院教育の規模の確保 第2章 新時代の大学院教育の展開方策 1 大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)のための方策 (1)課程制大学院制度の趣旨に沿った教育の
・脳内補完における、萌えキャラとオタクとの一方向的関係 ――拒絶の無い世界における、あられもない営み―― さて、一つ前のテキストで、消費者たるオタクに常に従順で拒否を示さない属性を持ったキャラクター達がさかんに消費されている事を述べた。こういったキャラクター達が持つ属性は、前述の通り、オタクがキャラに願望を投射し、萌えな脳内補完(脳内萌えシミュラークル)を形成するのに適した、ある種のフォーマットとして機能している。だが、こういった従順なキャラとオタクとの関係は脳内補完(かそれに近い描写のなされた同人等)という閉じた場においてのみ形成されるため、キャラクターとオタクの関係は、現実の男女関係とはかなり異なっている。 コミケの三日目、成人向きの日に東館で同人誌漁りをすると、メイド・幼女・幼なじみなどの属性をひっさげた萌えキャラ達がどういった形でオタクに消費されているのか、その最も激しい部分を観察
フランスで数週間の休暇を過ごした後、シラク大統領、ド・ビルパン首相、ドゥ―スト・ブラジ外相の話を聞く機会となった大使会議に一週間にわたって出席しました。 そこではテーマの一つとして欧州構築が取り上げられました。その中のいくつかの点について触れておきましょう。 ― 危機が発生した場合、それを直視して分析する勇気が必要です。先のフランスとオランダの国民投票の結果は世論の期待が何であるのかを明らかにし、それらに耳を傾けて考慮して行かなければならないと示唆しています。真の民主主義的な議論を繰り広げる中で、新たな流れが作り出せるでしょう。フランス政府は、今まで以上に説明するよう心がけると同時に、国内の国会の関与を強めて行きます。それはフランス国民が欧州を否定しているのではなく、わかり易くてより効率的なものを望んでいるからです。 ― 国民投票での「ノー」は決定的なものではありません。反対に欧州に対する
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く