2007年8月3日のブックマーク (2件)

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  • 国家論の書き方 - 仮想算術の世界

    萱野稔人氏の『国家とはなにか』を読んだ。このが出たのはもう二年前で、すでにあちこちで「原理的」な国家論として紹介されている。確かに力作であることはまちがいないし、評判がいいのも無理はない。だが、同時に僕には、その原理性には何らかの罠があるのではないかという疑いが棄てきれない。結論からいえば、「国家とはなにか」という問いの立て方は一見してラジカルではあるものの、それはあくまで国家論のひとつの書き方であり、必ずしも最善の選択ではない、というのが僕の意見だ。さっき読み終えたばかりなので多少即興的な感想になってしまうが、ざっとその意見のあらましを述べておこう。 そもそも20世紀の後半以降、特に最後の四半世紀以降、国家のイメージは大西洋を挟んでふたつに分裂していた。ひとつはアメリカの、もうひとつはヨーロッパのイメージである。これは抽象的な話ではない。とくに今世紀に入ってからは、そういう国家イメー