運輸と経済 第70巻 第12号 ’10.1272 海外交通事情 ロンドン市内にみる自転車利用活用施策 ─バークレイズ・サイクル・ハイヤーを事例に─ 加 か 藤 とう 美 よし 栄 え * はじめに 近年,環境問題や交通渋滞緩和のための施策と して,移動における自転車利用が注目されてきて いる。フランスではパリ市内で,乗り捨てが自由 にできる新しいレンタサイクルシステム『ヴェリ ブ』が2007年7月15日から運営開始されて注目を 集めているほか,日本においても北九州市や高松 市といった地方都市におけるコミュニティ・サイ クルへの取組みだけでなく横浜市でのコミュニテ ィ・サイクルの実証実験実施や,東京都千代田区 が『METROAD MARUNOUCHI』と称した自転 車移動のあり方を検証する社会実験を実施2) する など,都市においても将来に向けた自転車の活用 方法が模索されつつある。
もう2010年も暮れようとしていて,最近はTwitterに押されつつあるブログ界隈でも,いろいろと「今年の○冊」という紹介が多くて,興味深く読んでいるところです。僕も「今年の○冊」をやろうかなぁ,とも思ったのですが,読んでる本の範囲があまりに狭すぎて面白くないので,印象に残った本を選ぶというよりも,印象に残った本のまとまりを紹介してみようかなぁ,と。 なぜだかよくわからないのですが,2010年は主に博士論文をベースとした,若手の政治学研究者が出した本が非常に多かったのではないかと思われます。単なる印象というだけなのかもしれませんが,僕が研究を開始してからたぶん去年あたりまでは,博論をベースにした政治学研究者の単著ってそれほど数が多いわけではなくて,例えば戦前の政治史みたいに特定の分野で継続的に出版されているような印象がありました。それに対して今年は,明らかに現代政治(特に日本政治)を扱って
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く