このコラムについて スマートグリッド(次世代電力網)への注目が世界的に高まっている。中央管理・閉鎖型の電話網が自律分散・開放型のインターネットに非連続的に変化したように、既存の電力網もスマートグリッドに進化すると考えられる。ところが日本について言えば、既存の電力網が高い水準で整備されているがゆえに、産業界は慎重であり、アメリカなどへの「遅れ」が予想される。また政策面でも、省庁間の施策の重複や縄張り争いが生じており、政府は包括的な対応ができていない。スマートグリッドをインターネットのアナロジー論から分かりやすく説明し、日本の産業界や政府に発想を変えた取り組みの必要性を提言する。 記事一覧 記事一覧 2010年11月22日 「日本型」スマートグリッドの可能性と成長戦略を探る 《最終回》電力も“ガラパゴス化”でいいのだろうか? 「電力の安定供給」を絶対的な動機として掲げ、既存の中央管理・閉鎖型の