フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『善き人のためのソナタ』(2006)を観る。ベルリンの壁崩壊前の東ドイツ。芸術家たちは、国家による秘密警察「シュタージ」によって、絶えず監視されていた。生真面目な「シュタージ」の一人ヴィスラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ)は、上司の命を受け、劇作家のドライマン(セバスチァン・コッホ*1)と、彼の恋人で女優のマリア(マルディナ・ゲデック)を監視することになった。 善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD] 出版社/メーカー: アルバトロス発売日: 2007/08/03メディア: DVD購入: 3人 クリック: 119回この商品を含むブログ (295件) を見る ベルリンの壁崩壊5年前、1984年が時代設定されている。例えばソ連におけるKGBなどは、その存在が周知されているが、東ドイツの「シュタージ」については、統一後15年以上過