ブックマーク / prebuddha.hatenablog.com (4)

  • 善き人のためのソナタ - 新・整腸亭日乗

    フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督『善き人のためのソナタ』(2006)を観る。ベルリンの壁崩壊前の東ドイツ。芸術家たちは、国家による秘密警察「シュタージ」によって、絶えず監視されていた。生真面目な「シュタージ」の一人ヴィスラー大尉(ウルリッヒ・ミューエ)は、上司の命を受け、劇作家のドライマン(セバスチァン・コッホ*1)と、彼の恋人で女優のマリア(マルディナ・ゲデック)を監視することになった。 善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD] 出版社/メーカー: アルバトロス発売日: 2007/08/03メディア: DVD購入: 3人 クリック: 119回この商品を含むブログ (295件) を見る ベルリンの壁崩壊5年前、1984年が時代設定されている。例えばソ連におけるKGBなどは、その存在が周知されているが、東ドイツの「シュタージ」については、統一後15年以上過

    善き人のためのソナタ - 新・整腸亭日乗
  • ウェブ社会をどう生きるか - 新・整腸亭日乗

    西垣通『ウェブ社会をどう生きるか』(岩波新書、2007.5)は、ウェブ礼賛論者に対抗する警告の書である。梅田望夫『ウェブ進化論』(ちくま新書、2006)に対して、『情報学的転回』(春秋社、2005)が位置していた*1と同様、今回は、梅田望夫/茂木健一郎『フューチャリスト宣言』(ちくま新書、2007)に、対して書が位置する。 ウェブ社会をどう生きるか (岩波新書) 作者: 西垣通出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/05/22メディア: 新書購入: 6人 クリック: 39回この商品を含むブログ (85件) を見る 内容のまとめは、巻末の10項目に箇条書きされている。基的な内容は『情報学的転回』と同様で、20世紀は「言語学的転回」があり、21世紀は「情報学的転回」がおきるが、その基軸は「機械情報」ではなく「生命情報」でなければならないという。 情報学的転回―IT社会のゆくえ 作者

  • みすず読書アンケート2006 - 新・整腸亭日乗

    各種の読書アンケートで一番の楽しみは『みすず』1/2月号の「読書アンケート」。今年も早速、通読してみる。 アンケートの回答者にもなっている市野川容孝『社会』(岩波書店)を5名の回答者が挙げているのに注目。コメントも充実している。 社会 (思考のフロンティア) 作者: 市野川容孝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/10/26メディア: 単行購入: 4人 クリック: 448回この商品を含むブログ (99件) を見る ◎市野川容孝『社会』(岩波書店, 2006)5名 細見和之(ドイツ思想)氏のコメント 「社会」ないし「社会的なもの」の圧倒的な後退という状況のなかで、そもそも「社会」とは何かという問いを、欧米の社会概念を丹念に掘り起こしながら、じつに粘り強く探求した。定義の問題になりかねない危うさがはあるが、ここから考えなおすしかないという意気込みに、私は強い感銘を受けた。(p.5

    みすず読書アンケート2006 - 新・整腸亭日乗
  • 大航海 - 新・整腸亭日乗

    id:tatar氏が言及している『大航海No.55』(新書館、2005)は、「以心伝心」というべきか私も目次を眺めていたところだった。論客25人の選択に疑問を抱いたので、生年を調べてみた。現役が前提であるらしいが、25人の根拠が分からない。 No.55 特集 現代日思想地図 東浩紀(1971- ) 人間はいかに人間たりうるか 平田和久 小熊英二(1962-) 近代日の空間認識と「アジア」の相克 丸川哲史 斎藤環(1961-) 若者文化の精神分析 鵜飼大介 福田和也(1960-) 保守派論客のもう一つの相貌 藤龍児 斎藤孝(1960-) 身体文化と近代性 兵藤裕己 宮台真司(1959-) 生におけるリベラリズム 仲正昌樹 大澤真幸(1958-) 理想と現実の対立の向こうへ 北田暁大 大塚英志(1958-) 現代思想会最強の「いちびりスト」 荷宮和子 浅田彰(1957-) 「知」への切断

    hidedayo
    hidedayo 2005/06/08
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