/古墳は墓だ。だが、やたら天文にこだわっていた古代人にもかかわらず、その方位はばらばら。しかし、現地の様子をよく見ていくと、墓である以上に、防災水利施設としての必要性があったのではないか?/ 大阪、それも南部に来れば、だれでもめんくらう。なんやぁこれ?と思うような、どでかい、こんもりとした山が住宅地の間に現れるからだ。東京で言えば、銀座全域くらい。それが三重の周濠で囲まれ、誰ひとり立ち入ることが許されない禁忌の場となっている。それも、はるか古代に日本人が人工的に作った、ということになると、とにかく圧倒されてしまう。 まあ、墓だ。しかし、いくら天皇だとはいえ、当時の身長160センチそこそこの人間を葬るのに、なんで500メートル近い墓を作ったのやら。単純な土山とはいえ、これを作るには、当時の技術でおよそ16年はかかっただろう、と言われている。しかし、5世紀、400年代には、その百年の間に、墳丘
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