『最後のトリック』の著者による、多重解決の極北! ある屋敷で起こった不可解な殺人事件、これに挑むのは いずれも腕に覚えのある〝ミステリ読みのプロ〟たち。 勝てば一攫千金のバトルロワイヤル、結末は〝真実〟か! 以下、ネタバレなしで。 【スポンサーリンク】 テーブルを囲む数人の男女。 先日起きた殺人事件の話題になり、一人の男が自分の推理を披露する。 しかしその隣に座っていた女性が違う見解で別の推理を披露する。 そして向かいに座った男性が今度はまた別の推理を披露し……。 一つの事件に対し、いくつもの推理が披露される多重解決ミステリ。 古典であればバークリー「毒入りチョコレート事件」 ノックス「陸橋殺人事件」 芥川龍之介「藪の中」 近年であれば米沢穂信「愚者のエンドロール」でも、ひとつの未完映画に対しいくつもの推理が提示される多重解決の構造を持っている。 そしてこの「ミステリーアリーナ」で多重解決