新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、政府や自治体がテレワークの実施要請を出し、既に多くの企業が在宅勤務体制に移行している。これに伴い、Web会議を通じてリモートで打ち合わせや会議を行うワークスタイルが少しずつ市民権を得つつある。 こうした潮流に乗って一気に知名度を上げたのが、米Zoom Video Communications(Zoom社)が提供するWeb会議サービス「Zoom」だ。直観的に使いこなせる利便性の高さが評判を呼び、テレワークのニーズが高まった2020年3月以降、急速にユーザー数を伸ばしている。19年12月時点でZoomのユーザー数は1日当たり1000万人程度だったのが、20年3月時点では約2億人にまで増加した。 今やZoomはWeb会議の代名詞のように使われている。しかしここに来て、飛ぶ鳥を落とす勢いだったZoomに逆風が吹き始めている。ユーザー数の急増に伴い、セキュリテ