老朽化の著しい大阪市立美術館(天王寺区)を閉鎖し、大阪・中之島で構想中の大阪市立近代美術館と統合させ、新たに総合美術館を設置する案を市が検討していることが29日、分かった。橋下徹市長が近代美術館構想の見直しのなかで、一本化による美術館再編を指示した。2月開催の幹部会議で決定する方針。 市は大阪大学医学部跡地(北区中之島)に市立近代美術館を建設着工する予定だったが、平成23年12月に就任した橋下市長が費用(約122億円)などに難色を示し、建設計画の凍結・見直しを表明していた。 一方、橋下市長は昭和11年に開館し、全国有数の歴史を誇る市立美術館の老朽化を問題視。近代美術館構想を見直す中で、市立美術館を閉鎖した上で近代美術館への一本化を検討するよう担当部局に指示した。