どちらも、体操をしながら「モゾモゾ」「ゴロゴロ」と口に出すことが重要だ。動きの“質感”が高まるうえ、発声により息がはき出されることで身体がリラックスし、ゆるみやすくなる。つぶやくことで体操の効果が高まることも実験で実証されている(図4~7)。 ゆる体操のメリットは、わざわざ時間を取らなくても、日常生活の中に取り込みやすいことだ。「背もたれ首モゾモゾ体操」なら、パソコンのスイッチを入れてから起動するまでの待ち時間に、「首ゴロゴロ体操」なら夜寝ようと思って布団やベッドに入ったときで充分。これなら日課としても続けやすいだろう。 また、ゆる体操には「この体操は10回1セットで、1日に5セットやること」などのルールは一切ない。体操をしながら回数を数えると、それが新たなストレスになる。これでは本末転倒だ。自分で気持ちがいいと思うだけやって、この程度かなと感じたらやめる。それが一番だ。お金もかからず、精