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2008年11月30日のブックマーク (1件)

  • 大アジア思想活劇 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    仏教徒たちの国際交流 新幹線で広島駅を通過するとき、仏舎利塔(正式名称は「二葉山平和塔」)が目に入る。少年時代、あの麓(ふもと)を駆け回っていた私でさえ、なぜスリランカから仏陀の骨が寄進されたのか、その来歴に無頓着だった。しかし、その理由を書で知ってしまった今、あの塔は何とまぶしく、そして哀(かな)しく見えることだろう。 近代仏教について、私はほとんど何も知らなかった。学校で習った仏教は主に江戸時代までの文化史だったが、明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)を最後に仏教は教科書からは消えた。それゆえ、書が鮮やかに描き出す情熱的な仏教徒たちの国際交流の歴史には、目からウロコの連続である。 主要登場人物は、仏教復興を掲げて教育講談を興した野口復堂、神智学協会会長のオルコット大佐、「スリランカ建国の父」ダルマパーラである。明治二十一年、野口はオルコット招聘(しょうへい)のため渡印する。翌年ダルマ

    higan-ji
    higan-ji 2008/11/30
    明治時代の日本仏教のイメージを塗り替える好著。