漫画家の田中圭一さんに、「ブラック・ジャックに学ぶ仕事論」を尋ねるシリーズ連載。 バブル世代がSNSで仕事論を語ると、なぜ炎上するのか――。転職も重ねた三十余年のサラリーマン兼業漫画家としての経験から考える。 バブル世代と今の若者とでは、前提となる外部環境があまりに違う。とはいえ、仕事をすれば、誰でも「神経にチクチクくる人間関係の痛み」を覚えるのは、いつの時代も同じ。そこで生じるゴタゴタを、どうさばいていけばいいのか。 手塚治虫の生誕90周年の節目に上梓された『もしブラック・ジャックが仕事の悩みに答えたら』(尾﨑健一著・手塚プロダクション協力)とのコラボ企画。 漫画家のようにフリーランスで働いていると、知らず知らずのうちに流され、不利な状況に追い込まれることがよくある、と前回、うかがいました。 ええ。例えば、こういうことがよく起きるんです。 ある漫画家さんを最初に拾い上げ、育てたのがA社で