30代も折り返しに差し掛かりつつあるせいか、自分のキャリアというか、いままでと、これからの仕事について考えることが時折ある。 グローバル志向の先にあった平均化 日本にいた頃の私のキャリアには、ぼんやりとだけど、グローバル志向という軸があった。これは、ミクシィの社員として Facebook や Twitter といったアメリカ生まれのサービスが日本を席巻していくのをみていた、苦い思い出からきているのだと思う。 「日本人はインターネットに実名をのせたりはしないのですよ」「自分の近況を随一報告するなんて暇人しかやらないのでは」みたいな予測がどんどん裏切られていくのは『山椒魚戦争』みたいでちょっとコミカルですらあり、それ以来、私は日本人の特殊さというのを信じきれずにいる。 一方で、世界中から人々が集まって作ってるソフトウェアに、東京で日本語を話す人々が集まって作っているソフトウェアが勝つ理由もない