ネット犯罪者向けの地下市場で、クレジットカード、銀行口座、メール・Twitter・Facebookのアカウントが取引されている。いくらぐらいで取引されているのか見てみよう。(ITジャーナリスト・三上洋) ■クレジットカード番号の闇取引 セキュリティー大手・トレンドマイクロが、自社のブログで『Facebook 1000アカウントが15ドル? 闇取引される情報の「お値段」』という興味深い調査記事を発表した。怪しげなネット犯罪者向けのウェブサイトで販売されているデータを収集し、トレンドマイクロが集計して平均的な価格を算出している。2011年8月から2012年1月にかけての調査を基にしたものだ。 まずはクレジットカードの価格(表1)を見てみよう。クレジットカード番号は、闇市場での定番商品とも言えるもので、ウイルス感染や不正アクセスなどによって詐取・流出したものだろう。一般ユーザーから盗み取った