[ 事件 index / 無限回廊 top page ] 寿産院事件 1948年(昭和23年)1月12日朝、当時の早稲田署の柴山、小野の2人の警官がパトロールしていたとき、東京都新宿区榎町15番地付近で長崎竜太郎(当時54歳)という葬儀屋がかさばった木箱を4箱持っていたので、不審に思った警官が木箱を調べてみると、そこから5人の赤ちゃんの死体が出てきた。問い質すと、「この死体は、新宿区柳町の寿(ことぶき)産院というところから頼まれたもので、今、火葬場に運ぶ途中だ」という。さらに、警察署にこの葬儀屋を連行して詳しく聞くと、「今までに30件以上こういうケースを扱った。赤ちゃん1人につき500円貰って埋葬していた」と白状した。 この5人の赤ちゃんの死体を国立第一病院で調べたところ、死因は3人は肺炎と栄養失調、あとの2人は凍死と判明した。さらに、慶応病院で解剖した結果、胃袋には何も食べ物が入っ