東京都立川市の警備会社「日月警備保障立川営業所」で約6億400万円が奪われた強盗傷害事件。犯行日は、現金が大量に集まりやすい特別な日で、鍵が壊れた窓から侵入し、警備員が1人の時間帯をピンポイントでねらっていた。警視庁立川署捜査本部では内部事情を知る者が関与した疑いが強いとみて、逃げた男2人組の行方を追っている。 鮮やかすぎる犯行の手口…。過去最高の被害額を出した強奪事件は、内部事情を熟知した者が関わったとしか思えないほど条件と環境が整いすぎている。 犯行日(12日)の木曜日は、立川営業所は、東京中央郵便局から多摩地域の各郵便局に現金を配送する際の“中継基地”として、一時的に大量の現金が保管されるマル秘の曜日だった。 押し入った午前3時ごろも絶妙な時間帯。11日夜に運ばれてきた現金の多くが12日朝になると順次、各郵便局に運ばれることから、未明をあえてねらったフシがある。 侵入口として