更新をさぼっている間も今季のアニメを見たり、少し前のアニメをDVDで見たりしていたのですが、その中で一番いいなぁと思ったのがこの作品。ギリギリセーフ、いや、アウト?な性描写で話題をさらっていったという点で記憶に新しいのですが、これ、普通によく出来た作品ですよね。私からすれば、性描写で話題になったことは逆にもったいないなぁ、とさえ思ってしまう(余計なお世話ですが)。 まず、OPが秀逸。演出家の作家性は短い作品でこそ発揮されるものですから当然なのでしょうが、本編の演出から受ける印象がぎゅっと濃縮されています。OPを見て気に入ったのなら、本編もおそらく気に入るでしょう。タイトル通り「空」が印象的。OP曲のサビに移るときに現れる青空、本編の物語が佳境を迎えた時に現れる夕焼け空、結末の夜空。淡々と、しかし抒情的な演出のなかに挟み込まれる、吸い込まれるような「空」の描写には、思わずはっとさせられます。