ブックマーク / blog.tokumaru.org (14)

  • 2019年1月から5月に公表されたウェブサイトからのクレジットカード情報漏えい事件まとめ

    株式会社ヤマダ電機の運営するECサイトから、最大37,832件のクレジットカード情報が漏洩したと昨日発表されました。ヤマダ電機のように日を代表する家電量販店のサイトからクレジットカード情報が漏洩したことに私自身驚きました。 弊社が運営する「ヤマダウエブコム・ヤマダモール」への不正アクセスによる個人情報流出に関するお詫びとお知らせ 漏洩した情報は以下のように発表されています。 クレジットカード番号 有効期限 セキュリティコード はてなブックマークやtwitterのコメントを見ていると、「セキュリティコードを保存していたのか」という意見が見えますが、おそらくセキュリティコードは保存されていなかったと推測します。 稿では、この件を含め、年の現時点までのウェブサイトからのクレジットカード情報漏えい事件についてまとめました。 事件の一覧 下表に年(2019年)の現時点までに公表されたウェブサ

    2019年1月から5月に公表されたウェブサイトからのクレジットカード情報漏えい事件まとめ
  • EC2上でDNS RebindingによるSSRF攻撃可能性を検証した

    AWS EC2環境でのDNS Rebindingについて検証したので紹介します。 まずは、「前回までのおさらい」です。先日以下の記事でSSRF攻撃およびSSRF脆弱性について紹介しました。 SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門 この記事の中で、以下のように紹介しました。 ホスト名からIPアドレスを求める際にも以下の問題が発生します。 DNSサーバーが複数のIPアドレスを返す場合の処理の漏れ IPアドレスの表記の多様性(参考記事) IPアドレスチェックとHTTPリクエストのタイミングの差を悪用した攻撃(TOCTOU脆弱性) リクエスト先のWebサーバーが、攻撃対象サーバーにリダイレクトする 上記のTOCTOU(Time of check to time of use)問題は、DNSの名前解決の文脈ではDNS Rebindingとも呼ばれます。 DNS R

    EC2上でDNS RebindingによるSSRF攻撃可能性を検証した
  • 徳丸浩の日記: SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門

    SSRF(Server Side Request Forgery)という脆弱性ないし攻撃手法が最近注目されています。以下は、ここ3ヶ月にSSRFについて言及された記事です。 EC2上のAWS CLIで使われている169.254について SSRF脆弱性を利用したGCE/GKEインスタンスへの攻撃例 SSRFを利用したメール送信ドメインの乗っ取り 「CODE BLUE 2018」参加レポート(岩間編) この「空前のSSRFブーム」に便乗して、SSRFという攻撃手法および脆弱性について説明します。 SSRF攻撃とは SSRF攻撃とは、攻撃者から直接到達できないサーバーに対する攻撃手法の一種です。下図にSSRF攻撃の様子を示します。 攻撃者からは、公開サーバー(203.0.113.2)にはアクセスできますが、内部のサーバー(192.168.0.5)はファイアウォールで隔離されているため外部から直接

    徳丸浩の日記: SSRF(Server Side Request Forgery)徹底入門
  • 解答:CSRFの防止策に関するチートシートにツッコミを入れる

    この記事は、先日の記事「問題:CSRFの防止策に関するチートシートにツッコミを入れる」に対する解答編です。まだ問題を見ていない方は、先に問題を読んで(できれば自分で解答を考えて)からこの記事をお読みいただくとよいと思います。 それでは、解答を説明します。 設問: チートシート旧版の翻訳であるJPCERT/CC訳(以下の引用部分)を元に以下の設問に答えよ。 引用(再掲) Cookie の二重送信 Cookie の二重送信は、Cookie およびリクエストパラメーターの双方でランダムな値を送信し、サーバー側で Cookie の値とリクエストの値が等しいかどうか検証する手法です。 ユーザーがサイトにログイン するとき、サイトは暗号強度の高い疑似ランダム値を生成し、その値を Cookie としてユーザーのマシンに、セッション ID とは別に送ります 。どんな形であれ、サイトはこの値を保存しておく必

    解答:CSRFの防止策に関するチートシートにツッコミを入れる
  • クレジットカード情報盗み出しの手口をまとめた | 徳丸浩の日記

    はじめに 先日の日記「ECサイトからクレジットカード情報を盗み出す新たな手口」は多くの方に読んでいただき、ありがとうございました。この記事では、「新たな手口」ではなく、従来からある手口についてまとめてみました。 1.SQLインジェクション 古典的な手法としてはSQLインジェクションがあります。下図のように、SQLインジェクション攻撃により、DBに保存されたクレジットカード情報を盗み出します。 攻撃が成立する条件は下記のとおりです。 DBクレジットカード情報が保存されている ウェブサイトにSQLインジェクション脆弱性がある いずれも、現在の観点では論外の状況と言えますのでさすがに頻度は減っています。今年6月1日から施行されたカード情報非保持化により、今後はほとんど見られなくなると予想されます。過去の代表的な事例には以下があります。 エクスコムグローバル、SQLインジェクションで約11万件の

    クレジットカード情報盗み出しの手口をまとめた | 徳丸浩の日記
  • 徳丸浩の日記: ECサイトからクレジットカード情報を盗み出す新たな手口

    エグゼクティブサマリ 聖教新聞社が運営する通販サイト「SOKAオンラインストア」から2,481件のクレジットカード情報が漏洩した。リリースによると、漏洩に使われた手口は従来とは異なるもので、改正割賦販売法の実務上のガイドラインである「クレジットカード情報非保持化」では対策できないものであった。 はじめに 今年の9月4日に聖教新聞社の通販サイトSOKAオンラインストアからクレジットカード情報漏洩の可能性がリリースされました。以下は聖教新聞社から運営委託されているトランスコスモス株式会社のリリースです。 「SOKAオンラインストア」の件 このたび、弊社が聖教新聞社様より運営を委託されている「SOKAオンラインストア」において、クレジットカード情報を入力して商品をご注文いただいた一部のお客さまのクレジットカード情報が、第三者によって不正に取得された可能性があることが発覚い たしました。 http

    徳丸浩の日記: ECサイトからクレジットカード情報を盗み出す新たな手口
  • 安全なWebアプリケーションの作り方改訂のお知らせ

    徳丸こと、「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方」は、2011年3月の発売以降大変多くの方に読んでいただきました。ありがとうございます。 ただ、発売から既に7年が経過し、内容が古くなってきた感は否めません。たとえば、クリックジャッキングの説明はほとんどないですし、OWASP Top 10 2017で選入された安全でないデシリアライゼーションやXXEの説明もありません。なにより、Web APIJavaScriptセキュリティ等がほとんど書かれていないことが課題となっていました。 そこで、版元のSBクリエイティブと相談して、この度改訂することにいたしました。3月末脱稿、6月頃発売の見込みです。 改訂にあたり、以下を考えています。 Web APIJavaScriptに関する説明を4章に追加 XHR2対応に向けてCORSの説明を3章に追加 携帯電話の章は丸ごと削除して、別の内

    higher_tomorrow
    higher_tomorrow 2018/03/06
    まっていました。
  • PHPプログラマのためのXXE入門

    この日記はPHP Advent Calendar 2017の25日目です。前回は@watanabejunyaさんの「PHPでニューラルネットワークを実装してみる」でした。 OWASP Top 10 2017が発表され、ウェブのセキュリティ業界がざわついています。というのも、2013年版までは入っていたCSRFが外され、以下の2つの脅威が選入されたからです。 A4 XML外部実体参照(XXE) A8 安全でないデシリアライゼーション これらのうち、「A8 安全でないデシリアライゼーション」については、過去に「安全でないデシリアライゼーション(Insecure Deserialization)入門」という記事を書いていますので、そちらを参照ください。 稿では、XML外部実体参照(以下、XXEと表記)について説明します。 XXEとは XXEは、XMLデータを外部から受け取り解析する際に生じる脆

  • HTTPSを使ってもCookieの改変は防げないことを実験で試してみた

    寺田さんのブログエントリ「他人のCookieを操作する」には、通信路上の攻撃者がいる場合は、SSLを使っても、Cookieの盗聴を防ぐことはできるが、Cookieの改変を防ぐことはできないと指摘されています。いかにも寺田さんらしい簡にして要を得たエントリで、これに付け加えることはあまりないのですが、残念ながらまだ読んでいない人が多そうだと言うことと、より広い読者に向けて具体的に説明した方がよいだろうと考えました。 そこで、通信路上に攻撃者がいる典型例として、公衆無線LANの偽AP(アクセスポイント)があるケースを題材として、「HTTPSを使ってもCookieの改変は防げない」ことを説明します(Secure属性使うと盗聴は防げますが、改変は防げません)。長いエントリなので結論を先に書いておきます。 Secure属性がないCookieはHTTPSでも盗聴できる Cookieの改変についてはSe

    HTTPSを使ってもCookieの改変は防げないことを実験で試してみた
    higher_tomorrow
    higher_tomorrow 2017/12/01
    今の今まで知らなかった。なんということだ。
  • IEのクッキーモンスターバグはWindows 10で解消されていた

    エグゼクティブサマリ IEのクッキーモンスターバグはWindows 10では解消されているが、Windows 7とWindows 8.1では解消されていない。このため、地域型JPドメイン名と都道府県型JPドメイン名上のサイトは、クッキーが外部から書き換えられるリスクが現実的に存在しするので、セキュリティ対策上もクッキー書き換えのリスクを考慮しておく必要がある。 クッキーが外部から変更された際のリスク ウェブサイトの利用者が第三者によりクッキーの値を変更されると、以下のような攻撃が可能になります。 セッションIDの固定化攻撃(脆弱性がある場合) クッキーを攻撃経路とするクロスサイトスクリプティング攻撃(脆弱性がある場合) 一部のCSRF対策の回避 「一部のCSRF対策」と書いたのは、OWASPの資料ではDouble Submit Cookieと呼ばれるもので、乱数値をクッキーとリクエストパラ

  • 安全でないデシリアライゼーション(Insecure Deserialization)入門 | 徳丸浩の日記

    先日のブログ記事にて、Welcartのオブジェクトインジェクション脆弱性について説明しましたが、オブジェクトインジェクションという脆弱性自体の情報源があまりないので、入門記事を書こうと思い立ちました。 (2017/11/22追記) OWASP Top 10 2017に正式に公開され、そのA7に安全でないデシリアライゼーション (Insecure Deserialization) が入りました。これは、稿で扱うオブジェクトインジェクションと同内容ですが、OWASPの表記にならい、タイトルを変更しました。 以下、「そんなプログラムあり得るか?」という現実性についてはあまり気にしないで、原理的にオブジェクトインジェクションがどのようなものかについて順を追って説明していきます。以下、PHP言語のケースを題材として具体例を提示しますが、概念自体は他の言語でも通用するものです。 シリアライズとオブジ

    安全でないデシリアライゼーション(Insecure Deserialization)入門 | 徳丸浩の日記
  • PHPMailerの脆弱性CVE-2016-10033について解析した

    エグゼクティブサマリ PHPMailerにリモートスクリプト実行の脆弱性CVE-2016-10033が公表された。攻撃が成功した場合、ウェブシェルが設置され、ウェブサーバーが乗っ取られる等非常に危険であるが、攻撃成功には下記の条件が必要であることがわかった PHPMailer 5.2.17以前を使っている Senderプロパティ(エンベロープFrom)を外部から設定できる 現在出回っているPoCはMTAとしてsendmailを想定しており、postfixを使っている環境では問題ない 対策版として公開されている PHPMailer 5.2.19も不完全であるので、回避策の導入を推奨する。 はじめに 12月24日にPHPMalerの脆弱性CVE-2016-10033が公表され、とんだクリスマスプレゼントだと話題になっています。 PHPからのメール送信に広く使われているライブラリの「PHPMai

  • 属性型JPドメインと地域型JPドメインに対するCookie Monster Bug調査

    ※凡例 地域型JPドメインの第2レベルとは、tokyo.jpなど第2レベルのドメイン名でCookieが発行できるもの 地域型JPドメインの第3レベルとは、chiyoda.tokyo.jpなど第3レベルのドメイン名でCookieが発行できるもの 背景が赤のセルは現バージョンでバグのあるもの。無色は旧バージョンの参考情報 携帯電話に関しては機種毎に仕様が異なる可能性が高く、全機種について調査したわけではないので、上記はあくまで抜き取りでの結果であることに注意されたし ※確認機種、バージョン等 iモード:P-07A(iモードブラウザ2.0)で確認 EZweb:W52T、biblioで確認(結果は同じ)。詳細は後述 Softbank(1): 821N, 932SHで確認。これらは非公式JavaScript対応機 Softbank(2): 944SH(公式JavaScript対応機)で確認 Andr

    higher_tomorrow
    higher_tomorrow 2011/10/12
    ブラウザのCookie Monster Bugの状況が一目でわかる。状況は、、むしろ悪くなっているような。。
  • CSRF対策のトークンをワンタイムにしたら意図に反して脆弱になった実装例

    補足 この記事は旧徳丸浩の日記からの転載です(元URL、アーカイブはてなブックマーク1、はてなブックマーク2)。 備忘のため転載いたしますが、この記事は2011年1月27日に公開されたもので、当時の徳丸の考えを示すものを、基的に内容を変更せずにそのまま転載するものです。 補足終わり 橋口誠さんから今話題の書籍パーフェクトPHP (PERFECT SERIES 3)を献いただきました。ありがとうございます。このエントリでは同書のCSRF対策の問題点について報告したいと思います*1。 書では、CSRFの対策について以下のように説明されています(同書P338)。 CSRFへの対応方法は、「ワンタイムトークンによるチェックを用いる」「投稿・編集・削除などの操作の際にはパスワード認証をさせる」などがあります。一番確実な方法は両者を併用することですが、ユーザ利便性などの理由から簡略化する場合で

    higher_tomorrow
    higher_tomorrow 2011/01/27
    ちょうどブログに書いていた話題。疑似乱数はなるたけ生成したくない。
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