国の2018年度の一般会計税収は約60兆4000億円と、バブル末期の1990年度(約60兆1000億円)を3000億円程度上回って、28年ぶりに過去最高となったと報じられている。 18年度税収については、例年7月はじめに財務省より公表されるが、報道は6月下旬にあった。これは、形式的にはマスコミの取材で明らかになったとされているが、実質的には財務省からのリークであろう。 18年度の税収が好調であることについて、財務省は少し前から分かっていただろう。4月末の税収について、18年度補正後予算額に対する進捗(しんちょく)率が87・4%と順調だったからだ。5月さえ例年どおりであれば、60兆円を超えるのは確実だった。 なぜ、事前に報道されたかといえば、国内の経済記事があまりない中で、財務省による話題作りの一面もあったのではないか。消費増税に賛成のメディアに財務省からの恩返しの意味もあるのだろうか。 い