日本人のソウルフードといわれるカレーライス。皆さん大好きですよね。でもそれがどこから日本に来たのか、そのルーツについてはほとんど知られていません。 NHK『きょうの料理』『趣味どきっ!』などの講師としても知られ、カレーに関する著書を50冊以上も上梓しているカレー研究家の水野仁輔さんは、長年この謎を解明したいと思っていました。 2013年刊行の『銀座ナイルレストラン物語』という文庫を私が担当し、次の企画についてご相談していたとき、水野さんがぽつりと「実はいま、カレーライスのルーツを探して、全国の港を回っているんですよね」と漏らしました。 なぜカレーで港なのか? 聞くとこういうことでした。文献などによると日本にカレーが入ってきたのは約150年前の幕末、明治期のこと。海外からの舶来品の中にカレー粉が入っていたそうです。当時は飛行機などありませんので、黒船に乗って海路から来たことになります。だから
![◎編集者コラム◎ 『カレーライスはどこから来たのか』水野仁輔 | 小説丸](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f56b19afd451f38080e0c8a2a40b2f4f9a382290/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fshosetsu-maru.com%2Fwp-content%2Fthemes%2Fshosetsu-maru%2Fassets%2Fimages%2Fog.png)