弁護士になって2年目。 同期の平形弁護士が、ガス湯沸かし器の不完全燃焼による一酸化炭素中毒で、死亡した。 通夜にかけつけたお寺で見たものは、亡くなった両親の棺おけ2つと、子ども3人の小さな棺おけ3つ・・・。 一家5人の死亡は、あまりにも痛ましく、悲しく、そして、修習生時代から、人権派を標榜していた弁護士仲間が、いなくなることの、喪失感と、そして、もったいなさを感じざるを得なかった。 今、パロマ工業(名古屋市)製の瞬間湯沸かし器による死亡事故が相次いでいる事件を見るにつけ、同社の責任は当然のことだとしても、あの1992年におこった事件はなんだったんだろうかという思いが強くなる一方だ。パロマも当然1992年におこった、この重篤な事件を把握していたはずだ。その意味で、ガス湯沸かし器の危険性を十分認識できた、あるいは認識していた、パロマの責任は重い。 ところが、平形弁護士の報道(↓)を見返しても、