竜巻とみられる6日の突風は、東海から東北にかけて大気の状態が非常に不安定になり、積乱雲が発達したことが原因とされる。 6日の日本列島は約5500メートル上空に北から冷たい寒気が流れ込み、低空では津軽海峡付近の低気圧へ南からの湿った暖気が吹き込んでいた。大きな被害が出た茨城県つくば市の6日の最高気温(午後1時50分)は6月下旬並みの25.8度だった。 こうした暖かさを生じさせた低空の軽い暖気が温度差の大きい寒気に近づき、勢いよく上昇。通常は高さ数〜10キロ程度の積乱雲が15キロ程度に発達し、竜巻や落雷、降ひょうが起きやすい状況になっていた。「スーパーセル」と呼ばれる巨大な積乱雲になっていた可能性もある。 気象庁は6日朝以降、関東などに竜巻注意情報を出したが、低気圧の中心が西から東へ移ったのに従って積乱雲が発達する領域も移動したため、関東を中心とした広い範囲で竜巻とみられる突風や落雷の被