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  • 【ウイスキー】釣り師に人気!スペイキャスト【ブレンデッド】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介するウイスキーはスペイキャストです。 今回は写真がなしです。 <スペイキャストの由来> スペイキャストとはスペイ川で発達した釣りの技法で、フライのキャスティング方法のことです。スペイ川は有名なサーモンの釣り場で世界中から多くの釣り人が集まるサーモンフィッシングのメッカなのです。このスペイ川は、スコットランド一の急流なこと。両側が高い土手になっているため、竿を高く振り上げるオーバーヘッドキャストができないことからできた投げ方なのです。ちなみにこの投げ方を修得するには5~6年はかかるといわれるほど複雑な投げ方なのです。 <なぜ、釣りのキャスティング方法が由来になったのか?> サーモンフィッシングはスコットランドを代表するスポーツでもあり、昔から王侯貴族のスポーツといわれてきたのです。そんな伝統的で馴染みのあったスポーツだったからこそ、スペイキャストと名付けられたのでしょう。 <スペイキ

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  • 【ビール】黄金の谷の伝説!オルヴァル【ベルギー・トラピストビール】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介するのはオルヴァルです。 このビールはトラピストビールと呼ばれるビールで、ノートルダム・ド・オルヴァル修道院で造られています。黄金の谷を意味するオルヴァルにはこんな伝説がありました。 <オルヴァルにまつわるエピソード~マチルドの泉の伝説~> 現在の修道院近くには旧修道院の廃墟となった場所があります。そこにはマチルドの泉というオルヴァルの醸造に使われる泉があるのです。 むかし、むかし、イタリアのトスカナ侯爵婦人であるマチルド未亡人がいました。そのマチルド婦人がオルヴァルを訪れたときに、谷にあった泉のほとりで休憩していると、泉の底に夫の形見の金の指輪を誤って落としてしまいます。そこでマチルド婦人は「指輪が返ってきたならこの地に修道院を建てます。」とマリア様にお祈りをすると、なんと一尾のマスが金の指輪を加えて水面に上がって来たのでした。それに驚いたマチルド婦人はここは黄金の谷だわ!と叫ん

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  • 【ウイスキー】幻のスコッチ ポートエレン【シングルモルト・アイラ】 - BAR こてっちゃん

    2019年12月19日 改定 今回紹介するのは1983年には完全に閉鎖された蒸留所ポートエレンから造られていたポートエレンです。 <ポートエレンの由来> アイラ島領主だったフレデリック・キャンベルのであるエリノアの愛称がエレンだったことから付けられました。 <ポートエレン蒸留所の歴史> ポートエレンはアイラ島南部の港の名前でもあります。この地に1825年に創業したポートエレン蒸溜所ですが1929年に操業を停止しました。1967年に一度は再開したのですが、1983年に完全に閉鎖されて、もう約40年程造られていません。ポットスチルは取り外され、建物の廃荒も進んでいます。現在はモルトスター(麦芽だけを造る専門の業者)で、アイラ島やジュラ島などに麦芽を供給しているだけの稼働となっています。まさに幻のお酒なのです。 <ポートエレン蒸留所のエピソード> 最初にアメリカにウイスキーを輸出しようと考えた

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  • 【日本酒】日本人が造っているのにガイジン!悦凱陣【香川・丸尾本店】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介する日酒は悦凱陣(よろこびがいじん)です。 日酒業界ではよく綺麗な酒というと、淡麗で酸が少なく雑味が少ない酒(雑味とは余分な栄養分のこと)を表すことが多いのですが、このお酒はその真逆を行く珍しいお酒であります。このお酒がでできるまでには面白いエピソードがありました。 <丸尾店にまつわるエピソード> 丸尾店の母屋はあの高杉晋作や桂小五郎を床の間や天井裏にからくりをつくってかくまった部屋もあるという長谷川佐太郎旧家として史跡に認定されている歴史のある場所なのです。というのも、元々は農民救済に尽力を尽くした長谷川佐太郎の家業であった酒屋を丸尾忠明さんの曾祖父が受け継いだからなのです。ちなみに高杉晋作は酒樽に身を潜めたこともあるのですよ。 <悦凱陣にまつわるエピソード> 苦しくなる経営 丸尾忠明さんが大学生だったころの蔵では1400石ほどお酒を造り、大手の蔵に桶売りをして、そこそこ

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  • 【ウイスキー】海のシングルモルト!ボウモア【アイラ】 - BAR こてっちゃん

    2019年11月24日 改定 今回紹介するウイスキーはボウモアです このお酒は海のシングルモルトと呼ばれたり、アイラモルトの女王とも呼ばれているお酒です。 <ボウモア蒸留所についてのエピソード> この蒸留所は1779年にオープンしたアイラ島では一番古い蒸留所となっています。 1994年まではモリソン・ボウモア社が所有していましたが、現在はサントリーが所有している蒸留所となっています。そしてやはり特筆すべき点は、ほとんどの蒸留所で行われなくなったフロアモルティングを行っている数少ない蒸留所ということでしょう。 また、蒸留廃液の高熱を利用して温水プールを作るなど島民の福祉にも役立っているというのだから面白い蒸留所です。 <海のシングルモルトと呼ばれることになった理由> この蒸留所はピートも製麦工程も潮風の影響を受け、しかも第1貯蔵庫はダイレクトに海に面し、波打ち際の岩盤を削り取り整地した上に建

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  • 【日本酒 初心者】日本酒にはどんなおつまみが合うの?【美味しく飲むために】 - BAR こてっちゃん

    ちなみにこのお酒は日酒ではなく焼酎です(笑) 以前たよらこさんから、日酒に合うおつまみを教えてほしいという内容のコメントをいただきました。 こてっちゃんはお酒は 自分でお気に入りの組み合わせを探すことも楽しみ方の一つ だと考えています。 そう考えていたので、どうしようかなと考えていたのですが、日酒初心者の方がより日酒を楽しむために一般的にはどんな料理が合うのかを知ることで、今後自分の好きな組み合わせを探すための手助けになるのではないかと考え、一般的に言われていることをまとめてみることにしました。 あくまで参考にするだけの記事という事を念頭に、読み進めていただけたらと思います。 基的に日酒はどんな料理にも合う! 一説によると、日酒は料理との相性を左右する香味成分が700種類以上確認されているのだとか。 これは、ウイスキーの400種、ワインの600種よりも多いのです。そのことから

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  • 【日本酒】二人三脚での酒造り!清りょう【群馬・町田酒造店】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介するのは清りょうです。 <清りょうのエピソード> 清りょうは初代卯三郎と親交があった漢学者によって、神聖な清らかな御神酒を口で頂くという意味が込められているのです。 実は、このお酒ですが検索すると清瞭で出てくることがありますが、当の「りょう」の漢字は目偏ではなく口偏ですのでお間違いのないようにお願いいたします。 この名前に付けられた由来を聞くと納得できますね。 <杜氏である町田恵美さんのエピソード> 普通の生活を夢見た女性 蔵の跡取り娘であった町田恵美さんは、日酒が飲めるようなったのが23歳の時のこと。女子大の文学部を出てOLになることに憧れていた女性です。その望み通り電機関係の会社に勤め、営業事務で宴会の席の場に参加するうちに徐々にお酒が飲めるようになり、美味しく感じるようになっていったのだそうです。しかし、望んで働き始めたOLですが、その単調さに疑問を感じるようになります。

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  • 【ビール 初心者】ビールの美味しさがわからないあなたへ【美味しく飲むための方法】 - BAR こてっちゃん

    今回はビールってあまりおいしく感じないっていう人に向けての記事になります。 記事の流れとしては ・こてっちゃんがビールが美味しく感じるようになったエピソード ・ビールが好きになった様々な方のエピソード ・ビールを美味しく飲むためのまとめ ・エピソードを紹介してくださった方の紹介 の4構成となっています。今回の記事はとても長くなってしまったので、お時間のある時にでもを読んでいただけたら幸いです。 何をかくそう、こてっちゃんはお酒を飲み始めた時はなんとなくビールを飲んでいただけで 美味しいなんて感じたことがありませんでした。 ですが、あることがきっかけでこの考えはガラッと変わります。 <こてっちゃんがビールのおいしさを知った瞬間のエピソード> あれはある夏の日の事でした。 炎天下の中、ボランティア団体にいたことから、子どもたちのためにイベントを開催して、なんとかやり遂げた後に飲み会がありました

    【ビール 初心者】ビールの美味しさがわからないあなたへ【美味しく飲むための方法】 - BAR こてっちゃん
    himeringotan
    himeringotan 2019/11/13
    ビールの美味しさは、まだそこそこしか感じられない初心者です(^^;)
  • 【日本酒】頑張りたいけど、どうすれば良いかわからないあなたへ。屋守【東京・豊島屋酒造】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介するのは屋守です。 屋守が誕生するまでには熱いエピソードがあったのです。 今回はいつもと違って長い記事ですが、最後までお付き合いいただければ幸いです。 とても熱い気持ちになることは保証します。 <0からの始まり> 屋守の生みの親である4代目の田中孝治氏は家業を継ぐために実家に戻ったはいいものの、酒造りの知識がほとんどありませんでした。そこで知識を得るために広島の酒類総合研究所に3ヶ月間の講習を受けに行くことにします。酒類総合研究所で平孝酒造の平井浩治氏と運命的な出会いを果たします。平井さんとは3ヶ月間の講習中は同室であったため、ほとんど知識のなかった田中さんはわからないことを色々と教えてもらったのだそうです。3ヶ月の講習を終えて、実家の仕事の手伝いをしていると、愛知のお酒の「醸し人九平次」というお酒に出会います。お酒の事がわからないなりにも、こんなにおいしいお酒があるのだと感動した

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  • 【ウイスキー】色々な逸話が残る酒!グレンロセス【スペイサイド】 - BAR こてっちゃん

    2020年 5月10日 改定 <グレンロセスとは> <グレンロセスのラベルにまつわるエピソード> <グレンロセスの仕込み水のエピソード> フェアリーズ・ウェルの伝説 <乾杯の掛け声にまつわるエピソード> 今回紹介するウイスキーはグレンロセスです。 グレンロセスはカティサークやザ・フェイマスグラウスの重要な原酒になっていて、かつてはシングルモルトとして生産されることはほとんどなく、今でも5%に満たない生産量というのだから、それだけでも貴重なウイスキーということがわかります。 bar-kottechan.hatenablog.com <グレンロセスとは> 1878年に創業して蒸留所がローゼス川の谷にあることから、名づけられたのが由来です。(グレン=谷) 100年近くもの間、経営が困難に陥り、何度もオーナーが変わるのですが、早くから、ブレンダーの間ではスペイサイドの「トップシックス」と評価されて

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  • 【ビール】200年以上前の樽で発酵!?トラクエアハウスエール【イギリス・エール】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介するのはトラクエアハウスエールです。 トラクエアハウスエールは最高級ビールの栄誉が与えられていて、ビールの専門書でも必ずと言っていいほど紹介されているビールなのです。そして、このビールはスコットランドの古城で復活を果たすのですが、そこには面白い話ががあったのです。 <トラクエアハウスエール復活のエピソード> トラクエアハウス醸造所は1700年代初頭から家と地所に提供する醸造所でした。ですが、1800年代初頭に廃止され、徐々にその場所には家族のガラクタやゴミが置かれるようになり、その存在は完全に忘れ去られることになります。 月日は流れて1960年代初頭に当主である、ピーターマクスウェルスチュアートがこのお城を完全な形で公開したいと考えて、大規模な掃除を行います。すると無傷な醸造容器と機器のコレクションが見つかったのです。これに驚いたピーターマクスウェルスチュアートは、なんとかこの機器

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  • 【日本酒】宮崎県唯一の日本酒専門蔵!そして日本最南端の蔵!千徳【宮崎・千徳酒造】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介する日酒は千徳です。 宮崎県と言ったら普段焼酎を飲む機会が多い県ですが、その宮崎県の延岡市にたった一つだけ日酒を専門に造っている酒蔵があります。それが千徳酒造さんなのです。(正確には日酒を造っている酒蔵はもう一つありますが、そこは焼酎メインの蔵となっています) <延岡市で日酒が造られるわけ> 元々、宮崎県北部では焼酎を飲むよりも日酒を飲む文化がありました。その理由は旧藩時代から関東の出身の武士が多く清酒を好む伝統があるのと、県内工業地帯のため移入者が多いのが理由になっています。そのため他にも日酒を造っている酒蔵はあったのですが、徐々に減っていき、今や千徳酒造さんのみになってしまったのです。 <なぜ、宮崎県では日酒が造られないのか?> 南九州のように温暖な地域では黄麹カビを用いる日酒造りが難しく、暑いから造るのが大変ということ。そのため、宮崎県が日酒を造ることができ

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  • 【ウイスキー】バルヴェニー!早い決断は成功を引き寄せる!【スペイサイド】 - BAR こてっちゃん

    2020年 1月 4日改定 今回紹介するウイスキーはバルヴェニーです。 バルヴェニーはグレンフィディンクの姉妹蒸留所でグレンフィディックが創業してからの5年後の1892年に建てられました。それには事情がありました。 bar-kottechan.hatenablog.com <バルヴェニー蒸留所が5年後に建てられた秘密のエピソード> 1891年にザ・グレンリベット蒸留所で火災が発生し、全てのウイスキーが焼失してしまう事件がありました。この事件で沢山のブレンダーたちが困ってしまいます。その結果、グレンリベットに代わる原酒としてグレンフィディックが選ばれます。 bar-kottechan.hatenablog.com しかし グレンフィディックだけでは需要が追い付きません。そこで、今がチャンスと資金が十分にないという苦境ではありましたが、グレンフィディック蒸留所の創業からたった5年後にバルヴェニ

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  • 【ウイスキー】魔女が味を決めるお酒!モートラック【スペイサイド】 - BAR こてっちゃん

    2019年12月8日 改定 今回紹介するウイスキーはモートラックです。 この蒸留所があるのは人口千人足らずの小さな町にも関わらず7つの蒸留所が集中しているダフタウンにあります。 <蒸留システムについてのエピソード> ここの蒸留所の特徴は複雑な蒸留システムで、職人でも理解するのに半年はかかると言われ、ディオジアの異端児とも呼ばれています。なぜ理解するのに半年もかかるというかと、ポットスチルが6基あるのですが、一つ一つの大きさや形がバラバラで通常みられるような初留、再留釜がペアになっていないのです。その上一つのポットスチルは3回蒸留を行っているというのだから理解するまでに時間がかかるのも納得がいきます。この複雑なシステムがモートラックの豊かなコクを生み出しているのですね。 <魔女が酒質を決めている?> 魔女が酒質を決めているというのはどういうことかというと、3回蒸留を行っている一基は「ウィー・

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  • 【焼酎】太陽と緑の国で生まれた、ウイスキーのような焼酎!百年の孤独【宮崎・黒木本店】 - BAR こてっちゃん

    今回紹介するのは百年の孤独です このお酒は樽貯蔵から生まれた、アルコール度数40度のウイスキーのような焼酎なのです。ちなみにラベルに When you hear music , after it's over , it's gonein the air. You can never capture it again. と書かれています。 「あなたが今、耳にした音楽は空中に消えて、再びそれを聞くことはできない。」という意味ですが、どういった気持ちでつけられたのでしょうか?想像してみると楽しいです。 <百年の孤独、誕生エピソード> このお酒は「焼酎もウイスキーなどと同じ蒸留酒。樽で熟成しても悪いはずがない」という考えから樽貯蔵に挑戦し、昭和60年に完成したお酒です。九州産の大麦のみを使って昔ながらの製法により造られた麦焼酎を樫樽でゆっくり長期熟成させたことにより焼酎の概念を覆す、豊かな風味、長

    【焼酎】太陽と緑の国で生まれた、ウイスキーのような焼酎!百年の孤独【宮崎・黒木本店】 - BAR こてっちゃん
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