イグ・ノーベル賞を受賞した、人の話を邪魔する装置「スピーチ・ジャマー」のライト版を披露する栗原一貴さん=茨城県つくば市の産業技術総合研究所で2012年9月25日、山本晋撮影 産業技術総合研究所は、ユーモアあふれる科学研究などに贈られるイグ・ノーベル賞の音響賞に輝いた装置「スピーチ・ジャマー」の原理を、パソコンで体験できる簡易ソフトを無料公開した。 スピーチ・ジャマーは、産総研の栗原一貴研究員(34)と科学技術振興機構の塚田浩二さきがけ研究員(35)が開発した話し相手の過度のおしゃべりを阻む装置。 「体験版」ソフトは、産総研ホームページで受賞を報告したページからダウンロードできる。使うにはマイク付きの無線ヘッドホンが必要。発声すると、自分の声が0.2秒遅れて耳に届き、脳が混乱して話しにくくなる。【安味伸一】