【シンフェロポリ(ウクライナ南部)=内藤泰朗】ウクライナ海軍のゴンチャロフ艦隊副司令官(40)は21日、産経新聞の電話取材に対し、クリミア半島南端セバストポリの軍港で20日、同海軍の艦艇3隻がロシア側部隊に相次ぎ襲撃され、占拠されたと明らかにした。発砲はあったが負傷者は出ていないという。 副司令官が乗艦する「スラブチチ」も21日午前現在、ロシア側に包囲されながら抵抗を続けており、「侵略者に投降するつもりはない」と語った。 一方、占拠された「テルノピル」の乗組員(46)は電話取材に、「襲撃は夜だった。ロシアの武装兵がタグボートで乗り付け、短時間で占拠された。船は家族も同然だ。ロシアは仲がよかった隣国を侵略して家族を破壊し、財産を奪っている。罰せられる日が必ずくる」と述べ、「ウクライナ本土まで侵略する気なら、戦うしかなくなる」と強調した。 ウクライナ海軍の艦艇は、今月初めからロシア黒海艦隊によ