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京大の試験漏洩問題を機に大学受験制度について議論が起きている。カンニング等どのような手段を用いても問題の解答が見つかるのであれば、それでよいではないかという議論もあるようだ。僕はそのような論調に異を唱えたい。重要なことは、入試問題を通じて、大学側が受験生に求める能力、素質を明確にすることである。 そもそも、僕は今回カンニングの対象となった数学の難易度に関心があった。入試制度はどんどん多様化し学生に求める資質を不明瞭しているのに対して、問題の難易度こそが大学側が受験生に求める能力を端的に表現しているからだ。 かねてより京大数学の難易度の高さは有名である。過去問には問題の意味の把握さえ困難なものも多い。その京大数学も年々易化しているとは聞いていたが、今回報道で京大の数学の問題が取り上げられ改めて問題を見てみて、あまりにも簡単なことに驚いた。カンニング対象の問題は、文系向けとはいえ教科書レベル程
米国で開かれた生物版ロボットコンテスト「iGEM(国際遺伝子改変マシンコンテスト)」に初出場した京都市左京区の京都工芸繊維大チーム「KIT―Kyoto」が、ベストポスター賞に輝いた。 大腸菌の働きを使って蛍光物質を自在に作り出し、美しい絵を描ける「大腸菌ペン」という斬新なアイデアをポスターで提示したことが受賞の大きな理由。チームは「個々のメンバーの長所を生かし、最後まであきらめなかったことがよかった」と喜んでいる。 同コンテストは、大学生らによる世界最大規模の合成生物学の国際大会で、毎年、米国のマサチューセッツ工科大学で開催。参加チームは遺伝子工学技術を活用して、独創的な機能を持った生物を設計・作製したり、研究内容を口頭やポスターで発表したりする。 大会は昨年にあり、世界各地から130チーム約1500人が参加。日本からは工繊大や京都大、東京大などの9チームが出場した。 工繊大の中心メンバー
今回の京都大学をはじめとする入試における「カンニング事件」は、いろいろな意味で心が痛む。 京都大学が被害届けを出し、「偽計業務妨害罪」でカンニングをした学生が逮捕されるに至ったことに、強い違和感を覚えるものである。 その理由の第一は、「大学の自治」、「学問の自由」にある。 入学者をどのように選考するか、という問題は、「大学の自治」の根幹にかかわるものと考える。どのような資質を持った人から、大学を構成するかということは、大学における学問、研究、教授の基礎をなすものであり、大学が、もっとも大事にしなければならない点である。 1952年の「東大ポポロ事件」に見るように、かつては、大学の自治はもっと大切にされ、さまざまな議論があったと思う。今回の事件において、京都大学の関係者が「被害届け」を出してしまったことは、「大学の自治」の点から疑問である。日本の大学が、大きく変質してしまったことを感じる。
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