このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 中国のSenseTimeや浙江大学などに所属する研究者らが発表した論文「ChatHaruhi: Reviving Anime Character in Reality via Large Language Model」は、大規模言語モデル(LLM)を用いて特定のアニメやテレビキャラクターの性格を模倣するチャットbotを構築するシステムを提案した研究報告である。 キャラクターが登場するコンテンツ(映画やテレビなど)から対話を抽出し、データベースを作成し、ユーザー対話の際にそのデータベースを参照してキャラクターをまねた対話を再現する。 この研究