日本に、「コミュニティデザイン」という言葉を浸透させたパイオニア的存在、studio-L代表・山崎亮さん。まちづくりといえば、都市計画や建築などのハード面が重要視されていたなかで、「人々の関係性のリデザイン」というコミュティデザインこそ、時代に求められていることを提唱し、実践してきました。 山崎さんは大学でランドスケープデザインを学び、卒業してからは設計事務所に就職。その後、大学の恩師の誘いで兵庫県にある「有馬富士公園」のパークマネジメントに参画します。ここでの経験を機に、山崎さんの興味は少しずつ“ハードからソフト”へ、“ものづくりから場づくり”へと移り変わっていきます。 2005年、山崎さんは所属していた設計事務所より独立。それから間もなく、コミュニティデザインを専門的に扱う事務所「studio-L」を立ち上げます。studio-Lはこれまでに「海士町総合振興計画」の策定協力や、鹿児島市